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Archive for January 2009

15 January

色立体を作ろう! part3 "それぞれの表色系"

--125F-- 入力の知恵・画像の知識

「色立体を作ろう! part3 "それぞれの表色系"」

今月は明度の意味の違いを、それぞれの表色系で分けて考えて見ます。
明るさを表すものには、Valueの「V」以外にも
LuminosityやLightnessの「L」を使うものや、
Brightnessの「B」を使うものがあります。

「L」を使うもので、
RGBの数値から計算できる「HSL」という表記方法(HLSとも言う)では、
明度(輝度)0%を黒、100%を白とし、その中間(50%)が各色相の
最高彩度の純色になります。
マンセル表色系では、色相ごとに最高彩度の明度が違っていましたが、
各色相の最高彩度を輝度50%の位置に持ってきたようになり、
各色相と明度の位置が整形された形になります。
よって、
明度が50%より明るくなったり暗くなったりするほど彩度は下がり、
彩度の円が小さくなります。
明度0%の黒や100%の白では、彩度は0になります。

「HSL」は、多くの現像処理ソフトやMicrosoft Windows、
Paint Shop Pro などで使われています。
一方、「HSB」というものもあります。
「HSB」は、Adobe PhotoshopやIllustrator、MacOSで使われています。

Brightnessの「B」を使う「HSB」という表記方法(HSVとも言う)では、
色を基準に考えているので、最高の彩度になった時が一番明るいと考えます。
明度が100の位置では、白〜最も純な色の円になりますが、
明度が0に近づくにつれて白も暗くなり色が濃くなるように明度が下がり、
明度が0の位置では彩度も0になり、黒になります。

「HSL」と「HSB」、混同しないように切り分けて考えましょう。
キヤノンのページの中で簡単な説明が載っています。
http://cweb.canon.jp/camera/picturestyle/editor/matters05.html
HSLの画がちょっと変ですが、おおまかに
こんな感じのものをイメージすれば違いがわかると思います。

色相・彩度・明度の3要素を表したマンセルの色立体
今月のデータは色相72度〜108度のパーツです。
公開期間は2009年1月末まで締め切りました。
画像を保存してA4サイズにプリントしてください。
真ん中から内側に2つ折りすれば、見開き分は完成です。

全部で10枚になりますので、少しずつ作っていきましょう。
完成イメージは、こちら。「http://www.pst.jp/data/color1.jpg
リビングや職場に飾れば、勉強になるマニアックなオブジェでしょ。





18:34:00 | t-tok | |

10 January

レイヤーの基本

--125F-- ちょっとかしこいフォトショップ・テク

「レイヤーの基本」

レイヤーはとても使い出のあるツールなのですが、
いまひとつわからないと言う方もいますので、今回はレイヤーについて
ビギナー向けに基本的な部分をご紹介します。

レイヤーとは、画像の上に透明なフィルムを被せるようなイメージです。
そのフィルムには、画や写真が描かれていてもいいし、
レンズにつけるフィルターのような色補正であってもいいのです。
この色補正するレイヤーは、調整レイヤーと言い、
全面だけでなく、マスクで部分的に効き目を調整することもできます。
調整レイヤーについては、以前にお話しているので今回は省略しますね。

レイヤーパレットを見てください。レイヤーパレットが出ていない場合は
「ウィンドウ」→「レイヤーを表示」をすると表示されます。
通常の写真画像を開いた状態では、レイヤーは「背景」だけです。
右にあるカギのマークは、背景なのでロックされている状態を示します。

新規レイヤーの作成は、レイヤーパレットの下にある
「新規レイヤーを作成」ボタンをクリックすると、「レイヤー1」と
言う名前で新規のレイヤーが追加され、選択状態になります。
ここへ線やブラシで書き込めば、画像の上に浮いた状態で描かれます。
移動ツールで動かせば、好きな位置へ移動できます。

透明ピクセルをロックすると、レイヤーの透明な部分へはみ出して描いても
透明な部分が保護されて描けない様になります。
「不透明度」と「塗り」は、パーセントを下げるとどんどん透けていき、
0%で見えなくなります。
「不透明度」と「塗り」の違いは、不透明度はレイヤー自体の透明度で、
塗りとは、レイヤースタイルの効果はそのままで、透明度が変わります。

2つのレイヤーを同時に動かしたりしたいときは、レイヤーのリンク
を使用します。
シフトキーを押しながら2つ以上のレイヤーを選択して
レイヤーパレットの左下の鎖のマークをクリックです。

「通常」と書かれている部分は、レイヤーの描画モードの事で、
ここを変更することで、レイヤーの性質を変えることができます。
乗算は、フィルムを重ねたような効果で、スクリーンはその逆になります。
比較(暗)などもよく使います。

レイヤーパレットの右上にある三角マークをクリックすると
いろいろな操作の一覧が出てきます。
レイヤーをすべてまとめて一気に定着させて一枚の画にするときは
「画像を統合」を選びます。
下のレイヤーと定着させたいときは、「下のレイヤーと結合」をします。
現場の作業では、いちいち面倒なので「Ctrl」+「E」です。




18:34:00 | t-tok | |

07 January

大型クリップと強力磁石

--125F-- いいもの紹介

「大型クリップと強力磁石」

撮影のときに何かと便利なのが大型で強力なクリップと磁石です。

大型クリップは、背景紙や布バックを留めてセットしたり、
ストロボや電源のケーブルを束ねたり、小物を吊るしたり
ストロボヘッドを三脚や規格違いのスタンド、木の枝などどこかへ
固定するのに便利です。ほかにもいろんなものを固定できますね。

強力磁石は、トレペをストロボのヘッドやバンドアに留めたり、
着物の袖をとめたりするのにも使います。
相手が鉄の扉だったり鉄骨なら、背景紙もとまります。

さらに、クリップと併用することで、
とめたい位置が鉄でなくくっつかないしクリップも届かない場合でも
とめたい位置にクリップを単独でつけておき、
表からそのクリップに磁石でとめれます。

大型クリップと強力磁石の組み合わせは、
あってよかったと言う場面が多くありますよ。





18:33:00 | t-tok | |

05 January

写真の年賀状

--125F-- 特集ルーム

「写真の年賀状」

ことしの写真年賀状のプリント依頼は、大量枚数の方はちょっぴり増えて
小口の方がガクンと減りました。
トータルでは、若干の減少傾向、やはり不況なのでしょうか。

それから面白いことに、写真仕上げが増えて、インクジェット仕上げが
かなり減りました。去年までは写真仕上げからインクジェット仕上げへ
少しずつ比率が移ってきたのですが、今年は一気に写真仕上げに戻った。
家庭用のインクジェットプリンターがよく売れたのでしょうかね。
安くてきれいなお店プリントも選択肢の一つによろしくね。

さて、せっかく送る年賀状ですから、近況報告を兼ねて家族の写真とか
リアルなビジュアルでの新年のごあいさつをしたいものです。
デジカメで撮っていれば、パソコンで簡単にできてしまうので
世の中便利になったものです。

もうこの時期では遅いのですが、初めてと言う方に注意点をちょっと。

解像度は足りてますか。
はがきの全面にプリントする場合は、1800×1200ピクセルぐらい必要です。
トリミングがあるときは、もっと大きくなります。

明るさの調節はやっておきましょう。
デジカメを買うと付いてくるソフトには、大抵明るさ調節のできる
機能があります。レベル補正と言うものがあれば、いちばんいいでしょう。
明るさ・彩度・コントラストしかなくても、
コントラストと明るさを組み合わせて改善できます。

今までは、お店の人が行っていた色補正を自分でしなくてはいけないので
なかなかきれいにプリントできないかもしれません。
いきなり年賀はがきにプリントするのではなく、
テスト用の用紙でプリントしながら補正をして、そのあとで本番プリント
をすれば、はがきが無駄にならないでしょう。

ではここでまたメルマガでのクリックアンケートです。

・写真年賀を自宅でプリント
・絵や文字を自宅でプリント
・写真の年賀をお店に頼んだ
・印刷タイプを業者で
・一枚ずつ手書きで描いた
・その他(手刷り等・出さない(メールのみ)

結果は↓こちら!




成人式の記念撮影、12月の前撮から正月、当日、あと撮りまで、
どっさり撮影させていただきありがとうございました。
この不況の中、前年よりもこんなに増えたなんてありがたい事です。
この利益は、よりお客様に喜んでもらえる写真を作れるよう、
デザイン開発やクオリティの向上のために使いますね。

ところで年賀状については、このような結果になりました。
全回答数497の中、
・写真年賀を自宅でプリント→226
・絵や文字を自宅でプリント→102
・写真の年賀をお店に頼んだ→45
・印刷タイプを業者で→26
・一枚ずつ手書きで描いた→33
・その他(手刷り等)→29
・出さない(メールのみ)→36

デジセミの読者では、半数以上の人が自宅プリントかお店で写真入年賀状を
作って出していると言う結果ですね。
しかもかなりの比率で自作(自宅制作)しています。
お店プリントを作る側としては、来年へのヒントにしたいと思います。
ありがとうございました。




18:33:00 | t-tok | |