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Archive for November 2009

24 November

商品写真の撮影

---135F--- 特集ルーム

「商品写真の撮影」

前回の特集で、商品写真の種類までを把握できたら準備は完了です。
いよいよ撮影にとり掛かるのですが、撮影前にもう一度撮影する商品を
よく観察して、何のための商品なのか、どんな特長があるのかを
はっきりさせておきましょう。
そして写真の目的を核に置いて次のような工夫をしていきます。

商品の印象から最適な背景を工夫する
・バックを選ぶ(ケント紙・グラペ・和紙・英字新聞・その他現物等)
・アングルを決める

商品の置き方を工夫する
・商品の置き方・角度を決める
・フレーミングを決める
・並べたり切ったりして商品を伝えやすくする

光(光質)をコントロールする
・メインライトの位置(大きさ・距離・角度・振り)
・ライトをディフューズする(影の出方の調整)
・レフ板、トレペの使用(シャドウ側の調整とテカリの調整)
・テカリ、写り込みの活用(黒レフ・白レフ・トレペ・ライトとの関係等)

そしてもうひとつ大事なのは、カメラの基本操作をマスターする事です。
最終的にどんな使われ方をするのかを想定し、
・商品の特徴を適正に伝えるための焦点距離を選ぶ(ズーム値)
・絞り値とシャッター速度を考慮して撮影状況に合った感度を選ぶ
・ホワイトバランスを調整する
・ファイルの形式と大きさを決める(RAW/JPEG・画素数)
・イメージに合った明るさを合わせる(絞り値・シャッター速度・露出補正)
・ピントを合わせる(位置選択・フォーカスロック・ライブビューモード)

撮影時の注意点を挙げてきましたか、結局これらの注意点は
かたち的なテクニックではなく、どれだけよく観察して
商品が"商品らしい"状態で魅力的に表現されているかと言う事です。

良い商品写真とは商品のいちばん魅力的なシチュエーションや光、角度で
「伝えたいことが最大限に表現されている写真」なのです。





12:18:00 | t-tok | |

18 November

モニターとプリントの色が合わないわけ

--135F-- 入力の知恵・画像の知識

見え方や写り方のしくみ part3
「モニターとプリントの色が合わないわけ」

デジタル写真をやっていると、だんだんとプリントの色味について
こだわりが出てきますね。
もう少しこんな雰囲気の色味にしたいとか思っていても、
モニターで見たとおりのプリントに仕上がらないという悩みも出てきます。

モニターも調整をすれば、プリントに近い似た感じの色再現にすることは
出来るのですが、環境の条件が変わるとまた違ってきてしまいます。

どんな時に違いが出てくるのか、どうすれば出来るだけ近づけることが
できるのか、そのあたりの理由を知っておけば
モニターの調整地獄にはまり込むこともなくなると思います。

まずは、プリントの見え方です。
印刷物や写真という物を総称して「反射原稿」と言われています。
光が印刷物や写真に当たって反射してきた光の色が目に届いて
画像として見えていると言ったしくみのものです。

当然、当たっている光の色によって画像の色味が変わってくるので、
太陽光の下で見たプリントの色と、白熱電球の下で見たプリントの色では
色温度などの数値的には色が違っているものなのです。
しかし、目で見たときは、周りの色味に目がなじんでしまい、
オートホワイトバランスのようなことが起こり、
その環境に身を置いてしまうと気がつきづらくなります。

次に、モニターの見え方です。
ポジフィルムやOHP原稿などは総称して「透過原稿」と言われ、
光にかざして透過してきた色が目に届いて
画像として見えていると言ったしくみのものです。
パソコンのモニターディスプレイも同じく、
バックライト照明から出てきた光がモニターの素子を透過して
色が付いたり減光して画像として見えているのです。
もしくは、素子自体が発光しているものですね。

ですから、周りの環境の照明の色に関係なく、
色温度や輝度などは数値的に常に一定になります。
しかし、目で見た印象では、周りの色味に目がなじんでしまい、
オートホワイトバランスのようなことが視覚か脳内で起こり、
環境が変わると、モニターの方の色が変わったように感じます。

実際の例を挙げると、携帯電話の画面です。
普段外で見ている時にはなんとも思わなかった待ち受け画面が
ある場所ではやたらと青っぽく見えた事がありませんか?

たとえば、自宅ではトイレとか、風呂場など、
外では、大きなホールの客席や薄暗いバーのカウンターなど
白熱電灯が使ってある場所では、普段よりも携帯電話の画面が
青く見えて、ありゃっ?て思った事があると思います。

この画像の見え方のしくみが違うために、ずれが出てしまうのです。

ですから、このずれを少なくするためには、環境の光を一定にする事が
第一になります。
モニターが外光の入る場所にある場合は、
昼の日陰では太陽光が青空に反射したスカイライトの青白い光、
日が傾き始めると、色温度が下がり始め夕焼けにはオレンジの光、
夜には室内を照らす蛍光灯だけの光になり、
光源がいろいろと変わるので、モニターの色が変わって見えてしまいます。

それからもうひとつ、プリントなどの反射原稿は、
光源からの光が原稿の色素当たって反射して見えているので、
その反射率から濃淡や彩度にはある程度の限界があります。
それに対してモニターでは、透過してきた光自体を見ているので
輝度や彩度の限界が高く、光なので真っ赤な色も明るく見えます。

このような特性の違いから、プリントとモニターの色がなかなか
合いにくいという状況になってくるのです。
環境を一定に保ち、しくみの違いを許容した上で、
モニターのキャリブレーションをされると気持ち的にもいいでしょう。

モニターのオンラインキャリブレーションは、こちら。
http://www.pst.jp/tok/web_ts03/html/jyunbi.html






12:14:00 | t-tok | |

14 November

手っ取り早く濃くする

--135F-- フォトショップルーム

「手っ取り早く濃くする」

明るすぎる画像をザックリと濃くしたいって時に使う方法があります。
初心者など、レベル補正やトーンカーブが苦手な人にもぴったりです。

最終的にミニラボ等でプリント補正をかけなおす時など、
このような下処理をしておくと仕上がりがかなりよくなります。
あまり使わないかもしれませんが、手っ取り早くやってみましょう。

Photoshopで画像を表示させたら、
1.キーボードの「Ctrl」キーを押しながら「J」キーを押すと、
  レイヤー1が出来ます。
2.キーボードの「Alt」キーと「Shift」キーを押しながら
  「M」キーを押すと、レイヤー1が「乗算」になって濃くなります。

まだ足らない場合は、「Ctrl」+「J」をもう一度。

濃すぎる場合は、テンキーの数字の「5」を押すと、効果が半減します。
この数字キーは、不透明度なので、2を押すとかなり薄い効果、
「8」を押すとちょっとだけ薄くなります。

最後に、キーボードの「Ctrl」キーと「Shift」キーを押しながら
「E」キーを押して確定します。
レイヤーがひとつだけの場合は、「Ctrl」+「E」だけでOKです。


これだけでは物足らないと思いますので、
変換によく使う解像度やサイズの出し方を伝えておきますね。

画像のタイトルバーを右クリックしてみてください。
「画像解像度」や「画像サイズ」がスパッと選べますヨ。





12:13:04 | t-tok | |

13 November

工作好き

--135F-- 思いつきのショートコラム

「工作好き」

店の蛍光灯なのですが、最近省エネとか言われていて、
昼間気になって消すと奥が暗くなってしまうので消せなくって。
入り口側と奥で配線を分けてスイッチを付けようかと。
電気工事士の免許を持っているので、屋内配線の変更はお手のもの。

動かなくなったパソコン、電源が壊れているのが分かったので、
電源部を空けて電解コンデンサを取り替えました。
メインボードの部品もジャンクから付け替える事もあります。
修理して動くようになる事がうれしいんです。

最近、出張で使う個人の顔写真のグラペバック紙を立てるための
ワンタッチで開くような枠を作ろうと、頭の中で図面を引いていました。
朝、目がさめて、頭がまだ寝ぼけているときに構造を思いついたので
使う部品を探して買ってきてこれから工作するところです。

何か物を作ったり直したり、考案したりするのって、
個人それぞれのやり方や工夫が癖のように出ておもしろいし、
それが個性ある作品として結果が残るし、
他人からも必要とされているような、とても充実感があります。

写真を撮ると言う事も、工作に共通する同じような感覚を最近感じています。








12:12:00 | t-tok | |

10 November

接点導通剤ナノカーボン

--135F-- 情報ルーム

「接点導通剤ナノカーボン」

キヤノンEOSの511系バッテリーの機種を使っていると、
バッテリーで悩まされますね。
特に縦位置のバッテリーグリップを使うと、電池容量があるのにすぐ点滅。

いつも接点を磨きながら使っていましたが、いいものを見つけました。
半永久接点導通剤とか、ナノカーボンという名前の怪しげなもの。

うまい話だと思いながら、まあ、安いからと半信半疑で使ってみると
かなりの効果がありました。
電池マークが白くなっているバッテリーの接点にナノカーボンを塗って
電池を入れなおすと電池マークが半分に増えてました。
久しぶりにテンション上がりましたよ。


●アイネックス 半永久接点導通剤 ¥1,422

●エツミ ペン型接点改質剤 ナノカーボンペン ¥894

一緒に買えば1500円以上になり送料無料ですね。








12:07:00 | t-tok | |