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Archive for April 2010

27 April

色空間はどれがいい

---140F--- 特集ルーム

「色空間はどれがいい」

デジタル一眼とかを使っている場合、「sRGB」と「AdobeRGB」の2種類の
色空間があることに気づきますよね。
でもこの色空間を理解して使っているかと言うと、いまいちよくわからない
けど、噂を参考にしてどちちらかを使っているという人が多いようです。

理解と言っても、色空間を完全に把握して撮影する必要なんて無いんです。
結論から言いますが、色空間なんて、よく見かけるCIE色度図のような
グラフを見てもくだらん理論しか読み取る事ができません。
実際の色再現に慣れて写真の雰囲気から感じる方が現実的です。
そして、好きな方を使い込んでいけばいいと思います。

まずは「sRGB」に設定して、ガンガン撮影しましょう。
「sRGB」の色再現ばかりで撮り続けて「sRGB」の色を見慣れ、
「sRGB」の色空間を感じる体感的な感度を上げていく事が
他の色空間で撮影したものとの違いを見分けるための第一歩です。

「sRGB」の色再現にどっぷり浸かったら、
同じシーンを両方の色空間の設定で撮り比べて、画像を比較してみましょう。
「sRGB」が体に叩き込まれてから「AdobeRGB」との比較をすることで
ここで初めて「AdobeRGB」のクセを知る事になるでしょう。

蛇足ですが、sRGBよりも広い範囲の色情報を記録できるのがAdobeRGBです。
あとでレタッチするなら色情報は多いに越した事はありません。
しかし、レタッチのし方によっては、現実離れした色になってしまう事も
ありますし、パソコンやモニターの設定、プリンターの設定、
フォトショップ等のアプリケーションソフトの設定も全てAdobeRGBに
統一させる必要があります。

もちろん、AdobeRGBの表示ができるモニターが無ければ
勘を頼りに目をつむって操作しているようなものですので、
「AdobeRGB」を使うには、お金もかかると言う事になりますね。


辻徳おすすめモニター(いまのところ...)

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11:03:00 | t-tok | |

24 April

うす曇りの光質のしくみ

--140F-- 入力の知恵・画像の知識

見え方や写り方のしくみ part8
「うす曇りの光質のしくみ」

うす曇りの光質のしくみと言っても、気象的な事ではありませんよ。
内容は、簡単な光と影の出方についてです。

雲の無い晴天時は、輪郭がはっきりした影ができます。
当たり前ですね。基本的に光は直進しますので、太陽の光をさえぎれば
その遮ったかたちに影ができます。
細かいことを言えば、太陽とて完全な点光源ではないので多少は
ボケができるし、前回にもあるように回折によってのボケも出ます。
そして空気中の散乱により空は暗黒にはならず明るいので
影も真っ黒にはなりません。

でもまぁ、晴天時は輪郭はわりとはっきり出ます。

分厚い雲で覆われた曇りや雨の日は、太陽のかたちを見ることが
できないので、はっきりとした影が出ません。
これは、太陽の点光源ではなく、空一面の面光源になっているという事です。

曇りや雨の日は、はっきりとした影が出ません。

この違いを自然とライティングに当てはめると、
晴天と曇天は、点光源と面光源になります。

では、うす曇りの柔らかい影はどのように再現すればいいでしょう。
うす曇りの日に空を見上げると、雲がかかった明るい空に
ぼんやりと太陽の位置が確認できます。

この太陽の位置がわかるという事が、影の方向が分かるという事です。

影の方向が分かる程度にやわらかくぼやけた太陽を再現すると
うす曇りのライティングになります。
光源と被写体の間に薄い雲(トレペ)を入れます。
影の輪郭の硬さは雲の厚み(トレペ等のディフューズ具合)と
光源とディフューズの距離で光源の大きさを調整により変わり、
影の濃さはレフの効き具合で調整できます。

晴天、曇天、うす曇りの日にどんどんカメラとレフ板持って散歩して、
さまざまな条件の違いによるライティングの具合を体験してみましょう。
すべては自然から学べる事ばかりですから、外で遊ぶの大好きになりますよ。


撮影のイチオシ小道具






11:03:06 | t-tok | |

22 April

スクロールを使う

--140F-- フォトショップルーム

「スクロールを使う」

今回はウインドウズ用マウスのスクロールを使って、いろんな部分の
数値を変更しようというものです。
特に、回転角やレイヤーの拡大縮小、位置調整が細かくできて便利です。

やり方は簡単。
変えたい数値の枠をクリックしてスクロールするだけ。

例えばレイヤーの左右の位置を調整する場合は、
矢印キーの方がはやいいかもしれませんが、移動ツールにして
編集から変形の何かを実行するか、
バウンディングボックスを表示させた状態でポイントをクリックすると
オプションが表示されますので「X」の枠をクリックして
スクロールすると、1ピクセルずつレイヤーの位置が動きます。

回転角度の欄をクリックしてスクロールすれば、0.1度ずつ
回転をかけることができますし、
リンクを入れてWかHの欄をクリックしてスクロールすれば
拡大縮小が1%ずつ変わります。

同じように、あまり使う事は無いと思いますが、ブラシの不透明度や
自動選択ツールの許容値も1ずつ変えることができます。
もちろん、レイヤーパレットの不透明度も反応します。

それから、時々使うのですが、
テキスト入力の文字サイズをクリックしてスクロールすれば
1ポイントずつテキストの大きさを変えることができます。
この場合、テキストを入力した後で文字を選択しなおしてから
文字サイズをスクロールすると、大きさを見ながら変えられるので
便利に使えますよ。

文字の場合、大きさだけでなく、文字パレットで操作すれば
長体や平体も目で見ながらスクロールで調整できますし、
文字間隔だって、ベースラインだって何でもスクロールして
目で見ながら少しずつ調整することができます。
これはとっても便利なので、是非マスターしてくださいね。






11:00:00 | t-tok | |

18 April

光のさすところ

--140F-- 思いつきのショートコラム

「光のさすところ」

それにしても、フェラーリって、かっこいいよね。
先日テレビでフェラーリのハイブリッドカーを見た。

何で日本のハイブリッド車はぼってりしたような変なのばかりなんだろう。
どれもこれも、箱から連想されるかたちばかりで、チョロQっぽいというか
箱にモーターをくっつけてちまちま形を変えて作っているような。
暗黙の内規でもあるんじゃないかって、思っちゃうよ。

スポーツハイブリットなら、箱は後からでいいんだよな。
まずシャーシにタイヤとモーターを積んで、ボディーをデザインする。
そこへ人が快適に乗れるように屋根をつけていくような順番の発想が
本来のスポーツ車的なような気がする。

商品づくりは難しいね。
気持ちばかり走り、自分の都合ばっかで作っているような
今の時代、そんなものが多く出回っているように見えてくる。

ユーザーよ、物申せ。
クレームではなく、前向きな「意見」をどんどん出していこう。
選択肢から選ぶのではなく、欲しいものを作ってもらうのだ。
ぼくらの未来は、選ぶのではなく、ぼくらで作れるのだから。
           (・・・・・だいぶ呑み過ぎたかな)





10:58:00 | t-tok | |

12 April

バッテリーグリップとエネループ

--140F-- 情報ルーム

「バッテリーグリップとエネループ」

デジタルカメラに多く使われている充電式バッテリーには、
リチウムイオン式の充電池がよく使われています。
でもこのリチウムイオンの特性として、充電して保管しない方がいいので
使う前に充電して使うようになっています。

充電した状態で保管しても、自己放電が多いので十分に使えないだけではなく
充電状態で置いておくと、バッテリー自体を痛めてしまうそうです。
電池を充電して予備に持っていったあと、使わずに持って帰ってきて
そのまま置いておくのがリチウムイオン電池にとってよくないのです。

リチウムイオンは継ぎ足し充電に強いので、使い切って交換するよりも
充電が多く残っている方から使っていかなければならないんですね。
なんだか使いにくいバッテリーです。

その点、ニッケル水素のエネループは、自己放電が少なく
充電状態のまま保管できるので、予備バッテリーには最適です。

一眼レフを使っているなら、バッテリーグリップの単三マガジンに
充電池を入れて使うのがおすすめです。
容量もアップし電池代も安いので、先月からぼくは
バッテリーグリップに単三形の充電池エネループを入れて使っています。

アルカリ乾電池では使い物にならなかった単三マガジンが
ニッケル水素の充電池エネループで大活躍していますよ。
それにしても、長持ちするもんだ。


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10:57:00 | t-tok | |