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Archive for November 2011

22 November

アドリブは経験の積み重ね

---159F--- 特集ルーム

「アドリブは経験の積み重ね」

写真の撮影は、予測の付かないことが多くおこりますね。
相手が自然であったり、人であったり、なかなか思っているようには
事が運べないのが写真撮影です。

そんな何が起こるかわからないような撮影では、イメージすることすら
できませんよね。
ですから、できるだけ詳しく打ち合わせをすることで、
不確定な要素を出来る限り取り除かなければいけません。

外での撮影では、天候の影響も大きく、場合によっては撮影を延期する事も
予測しておかなければいけませんが、それは最終手段です。
出来るだけの予測を立てて、イメージも数多く用意して
それに対応できる機材を持って撮影に取り掛かるのです。

打ち合わせ→イメージ→予測→段取り....と、撮影前にはする事がいっぱい。
この撮影前の準備が、撮影時の不安を減らすのにとても大切なのです。

そのあたりの話は、思いつきのショートコラムでお話しする事にして、
予測の付かないことに対して、ここではどう撮影を行っていくかです。
そこで必要なのが経験です。
過去の経験から結果をイメージすることは簡単です。

ただ、プロでもない限り、安心できるほど多くの撮影経験なんて
持っているはずもありませんので、ちょっとした考え型のコツが
必要になります。その考え方のコツとは...

初めての撮影でも、個々の要素を細分化して、小さな事象のつながりだと
考えれば、写真に限らず日常の経験も生かせます。
人物なら、笑顔のピークに至る表情の変化であったり、
言葉を投げかけたときのリアクションやクセのパターンなど
その事象から結果を予測できるものを数多く持つと、
撮影現場でのアドリブが生かせるようになります。

また、そのことがわかっていれば、日常のちょっとした事象を見逃さず
自分の経験として蓄えていけば、写真のみならず
いろんな場面でスマートにアドリブを利かせることができますね。
まずは、普段の生活の中で、周りに興味を持つことです。

写真の撮影なんて、ほとんどアドリブで出来ているのです。
ただそのアドリブは、思いつきの、その場しのぎではなく、
経験を多く蓄えて、結果を見据えた行動がアドリブだという事です。
テキトーだと言われながら、ニヤニヤしている気分、わっかるかなぁ。。。





15:27:00 | t-tok | |

16 November

パーティー会場で背景が黄色くなる訳

--159F-- 入力の知恵・画像の知識

見え方や写り方のしくみ part27
「パーティー会場で背景が黄色くなる訳」

昔のフィルム時代では、結婚式の披露宴やパーティー会場で
スナップ写真を撮ると、手前にいる人の顔が青白く光って、
化粧している人の顔が、作り物の幽霊のように写ってたを覚えていますか。

昔の写真機材は、フィルムの感度がISO100から400ぐらいがメインでしたので
室内で撮るにはストロボが必要でした。

感度の低いフィルムを使っているので、レンズを明るくするか
シャッター速度を遅くするか、明るいストロボ光が必要です。

コンパクトカメラでは、レンズを明るくすることは難しい上、
現在のような手振れ補正の機能もありませんので
シャッター速度を遅くすると手振れをして鮮明な画像になりにくくなります。
ですから、ストロボ光を明るくして撮るしかなかったのです。

このような条件で撮影された写真は、
手前の人物だけにストロボが強く当たって、遠くの背景は暗く写ります。
自動露出で撮ると、手前が露出オーバー、奥が露出不足になるからですね。

ですから、本当は背景が電球の色で黄色くなっていたのですが、
露出不足のため、暗くなって黒っぽくなり、黄色が目立ちませんでした

では、デジタルカメラになると、なぜ背景が黄色くなってしまうのか。

最近のデジタルカメラは、高感度になった上、手ぶれ補正も付いている。
ですからシャッター速度が遅くなってもあまり手振れを起こさず撮れ
暗い場所でも遅いシャッター速度がセレクトされて
高感度との相乗効果で暗い部屋でも明るく写す事ができるようになりました。

そこで問題になってくるのが、ストロボ光と周りの光の色の差です。
小型のストロボや、コンパクトカメラに内蔵されているストロボは、
その光の色は太陽光よりもわずかに青い6000〜6500度ケルビンです。

パーティー会場の電球の色は、明るくした状態でも3200度ケルビン程度、
調光してすこしパワーを落とすと、2800度ケルビンとか、それ以下の
黄色い光になるのです。

高感度なデジタルカメラでホワイトバランスをオートで撮った場合、
そこまで低い色温度に設定されずに黄色味を残した画像になり、
軽くストロボが当たると、手前の人だけ電球とストロボ光との
ミックスライトになり、背景が黄色くなってしまうのです。

それを防ぐには、プロの撮影を見ればすぐにわかります。
大抵、色温度を任意に設定できる一眼レフを使い、ストロボの
発光部にオレンジ色のフィルターが貼ってあります。

ストロボの色を周りの電球の色に近づけて、
その色温度にカメラを手動で設定して撮影しているのです。





15:26:00 | t-tok | |

12 November

集合写真に欠席者を合成

--159F-- フォトショップルーム

「集合写真に欠席者を合成」

愛知県写真館協会からフォトショップ講習の依頼が来て、
何がいいかと電話で話していました。
フォトショップの使い方とか、ツールの説明ではなく、
逆引きのような、「これをするにはこう使え」という内容にしよう
という事になり、実際の写真館での使い方って何だろうと。

スタジオとなると、使っている機材によって、現像ソフトも違うし
画作りのトーンも異なっています。
そこでほぼ共通するものって何だろうと話し合った末、
集合写真への欠席者合成の方法がいいのではと。

では本題。
なんでもそうなのですが、準備が大事です。
複数の画像を合わせるには、そけぞれの条件を近づけておく必要が
あります。調子やコントラスト、ライティングなど。

集合写真の撮影時に、欠席者がいるかどうかの確認をします。
欠席者がいるなら、どこに合成するのか、その場所を人数分だけ空けて
撮影します。...そう、撮影時から合成は始まっているのです。

合成する場所は、足元の隠れる位置が違和感無く合成できます。
最前列でも出来ないことはないのですが、足元の地面の感じを統一させる
光の条件で、欠席者も撮る必要があるのと、
切り抜く断面の長さが長くなるのがデメリットです。

欠席者の場所を空けた集合写真は、欠席者の撮影までにプリントしておき、
欠席者の撮影をする時に持っていきます。

では、欠席者の撮影です。
持参したプリントを見ながら、日の当たっている角度や
同調させているストロボの強さを同じ条件にして欠席者を撮影します。
この時に、髪の毛など切り抜きやすくするために、
均一な背景を選び、髪形もしっかりと整えておくのがミソです。

撮影が終わったら、欠席者を集合写真と似たような調子になるような
現像処理をして画像を作ります。

では、集合写真の画像と、合成する欠席者の画像を両方開いて
画面に並べて表示させます。
濃度や色味が違っている場合は、ここで合わせてくださいね。

大まかに色が合ったら、切り抜き作業に入ります。
集合写真からは、前に来る前列の人を切り抜きます。
欠席者の画像は、本人を切り抜きます。

さ、今回はこの準備までにしておきます。
12月の講習会は、愛知県写真館協会の会員のプロの方しか受講できませんが
ぼくまで直接メールをしてくれれば、何とかできると思います。
ホームページからでも結構ですよ。
日時は、名古屋ビジュアルアーツにて、12月20日の午後からです。






15:25:00 | t-tok | |

07 November

段取り10割

--159F-- 思いつきのショートコラム

「段取り10割」

特集で、少し触れましたが、
打ち合わせ→イメージ→予測→段取り....と、撮影前にはする事がいっぱい。
この撮影前の準備が、撮影時の不安を減らすのにとても大切だと。

場合によっては、何度もロケハンに出かけてから本番撮影に挑んだり、
よりスムーズな撮影になるように、機材を改造したり、
その撮影の為の機材パーツを作ったりして、万全の体制に整えます。

不安要素があれば、スタジオでテスト撮影してみたり、
本番に近い形でリハーサル撮影を行って、問題点を焼きだしてみます。
こうして経験不足を補っておきます。

今までで、痛い思いをしたのは、
経験を軽く見て、撮影中のひらめきで不確定な行動を起こして
確実な結果をわからずに、これで行けそうだと冒険してしまうこと。
失敗まではしないけど、画質を下げてしまったり、
かえって時間を食ってしまったり、工程がギクシャクしてしまったり
後工程が大変になってしまったりと、いい結果が出ないことがあります。

段取り8割とよく言われていますが、
ぼくらのような、毎回違う不確定なものと向き合う為には
段取り10割でも全然足らないぐらいです。
撮影自体はすぐに済んでしまうものですが、そのための段取りを
万全に行っておいて、撮影は好きに楽しむのが、またおもしろいのです。





15:23:00 | t-tok | |

03 November

100均の単三電池ケース

--159F-- 情報ルーム

「100均の単三電池ケース」

もうみんなは知っているかもしれませんが、
百円ショップっていろんなものが揃うんですね。

で、便利なものをいくつか見つけたのですが、その中でも
単三の電池ケースがちょうど良い感じなので、ここでとりあげます。

上下に段に分かれていて、合計12本収納できるので、
一眼レフにバッテリーパックを付けて、エネループで使っているには
ちょうどぴったりです。

カメラ用に6本、ストロボ用に4本入れた、計10本と、
2本分の隙間にレンズクロスを入れれば本当に便利です。

他にも面白いものをいくつか見つけましたが、
おすすめの物を知っている方がいましたら、教えてくださいね。
よろしくお願いします。







15:21:00 | t-tok | |