Archive for April 2011
20 April
汚れてしまった写真の救済方法
---152F--- 特集ルーム「汚れてしまった写真の救済方法」
被災地の報道で最近目にしたのが、途方にくれるような瓦礫の中から
泥をかぶってしまった思い出の写真を拾い出している情景でした。
せっかく見つかった、二度と残す事の出来ない大切な思い出の写真は
できるだけ傷をつけずに救済したいものです。
そこで今回は、ライティングのバリエーションをやる予定でしたが、
東北地方太平洋沖地震による津波で被災された皆様や身内の方々対して、
私たち写真に従事する者に出来る事で、何かお役に立てればと思い、
まずはこのメルマガで伝える事の出来る内容として、
汚れてしまった写真の救済方法について特集したいと思います。
お知り合いが見えるようでしたら、伝えてあげてください。
今回のような場合、推測なのですが、海水と泥による汚れになると思います。
キズや折れてしまったものは、コンピュータを使った画像修復をする
必要がありますが、まずは濡れた事により写真どうしがくっついてしまったり
汚れてしまったものを救済する方法をお伝えします。
まずは、どんなプリント方法で作った写真かどうかを判断します。
写真屋でプリントした銀塩写真、いわゆる本物のカラー写真や白黒写真は、
おおまかに現像・定着・水洗・乾燥といった行程で作られていますので
水に強いという特徴があります。
たとえデジカメで撮った写真でも、写真屋でプリントしてもらった写真なら
この本物の銀塩写真である可能性が高いのでまずは種類の確認です。
本物の銀塩写真は、写真の裏に薄いメーカーロゴが入っています。
フジフイルムのペーパーを使っている場合は、
「Fujicolor Ever Beauty paper」とか「for LASER」とあったり、
「Fujicolor Crystal Archive」と薄く入っています。
古い写真では「FUJICOLOR paper」とだけ入っていますが、
デジタルが普及する以前の写真なら、本物の銀塩写真でしょう。
他のメーカーの写真ペーパーの場合も薄くロゴが入っていますが、
種類によってはメーカーロゴ無しの銀塩写真もありますし、
逆にロゴ入りのインクジェット用紙もありますので注意してください。
最近出始めた業務用のドライプリンターも、
家庭用と同じインクジェット方式ですので、
これらのインク式の写真の場合は、キズや水に弱いので残念ながら...
本物の銀塩写真である確認が取れたら、作業に取り掛かります。
泥と海水で汚れたりくっついていると思いますので、
無理にはがしたりこすったりせずに、泥や塩が抜けるように
そのまま真水にしばらくつけておきましょう。
アルバムごとでもかまいません。
泥がゆるくなったら水の中でゆすって汚れを落とし、
きれいな水に入れなおします。
水の中で無理せずゆっくりと写真を一枚一枚はがしていきます。
はがれた写真は、別のきれいな水を張った容器の中に移していきます。
全部はがれたら、こちらの水の中へ界面活性剤か、中性洗剤を少し入れ
泡が立たないように静かに混ぜてから写真を取り出して乾かします。
乾かすときには、車のワイパーなどを利用して
表面の水分をムラ無くふき取ってからドライヤーなどで乾燥させれば
きれいに仕上がります。
難しいときは、自家処理している写真館や写真店に持ち込めば
喜んで力になってくれるでしょう。
思い出を取り戻す事で、被災された皆様の励みになればと願うと共に、
被災された地域の一日も早い復興を応援申し上げます。
17 April
低い月がでかく見える訳
--152F-- 入力の知恵・画像の知識見え方や写り方のしくみ part20
「低い月がでかく見える訳」
夕方から外で飲んでいると、月が昇ってくるのを見ることがあります。
そんな月って、やたらとでっかくてきれいなんですよね。
きっと、低い位置に見える月の大きさに驚いた人は多いと思うんです。
なぜ低い位置の月が大きく見えるのかは、じつは複数の原因があるようで、
結局のところ、全てはわかっていないようなのです。
一番大きな原因としては、目の錯覚です。
いったいどういう錯覚でこんなにでかく見えるのかも
わかっていないようですが、ポンゾ錯視と言うものが大きいらしい。
このポンゾ錯視と言うものとは、『遠いものは小さく見える』という
思い込みがあって、遠くにあると思い込んだものは
実際に見えているより大きく見えるという錯覚なんですって。
この遠くを見ているときの頭の中は、超望遠の視覚の世界。
この感覚で月の出ている近くのビルや橋などと比較してしまい
超望遠の感覚で眺めてしまうので余計に大きく見える。
大きくてきれいに見えるお月様だからと言って、
普通の常用レンズで写真を撮ってもがっかりするだけですよ。
多少は空気の屈折で本当に大きくなっていたとしても、
なんたって、超望遠の感覚できれいに見えただけですから。
12 April
簡単に立体感を出す
--152F-- フォトショップルーム「簡単に立体感を出す」
今回は簡単シリーズなので、簡単にいきますね。
なんだ?そのシリーズは...って言わないでね。
簡単な事を簡単に、と、あれ、なんか変かなぁ。
フォトショップには、スタイル等
簡単にいろんな効果をつける事が出来る機能がいくつもありますが、
比較的わかりやすいものにレイヤー効果ってのがあります。
効果を出したい形状のレイヤーを作ってから、
レイヤーパレットの画像部分をダブルクリックすると出てくる
レイヤースタイルって言う画面です。
例えばここで、ドロップシャドウをクリックすると、
それだけで何らかの効果が出てきます。
距離とサイズと角度をいじれば、すぐに使い物になる効果です。
もっと立体的に!と言う場合は、「べベルとエンボス」をクリックします。
深さとサイズを動かしてみましょう。
より立体的になったと思います。
これでも微妙にいまひとつと言うなら、さらに「シャドウ(内側)」
をクリックして、各スライダを調節してみましょう。
さあ、これでレイヤー部の立体感は完成しました。
よりかっこよくするために、背景にも遠近感をつけます。
背景を選択して、レベル補正の調整レイヤーをつくり、
暗くなるようにハイライトを抑えたマスクを作ります。
遠近感が出るようにグラデーションのようにトーンを変えるために
レイヤーマスクにグラデーションをかけると、トーンができます。
もう少し立体感がほしいので、テカリを追加するために
ブラシサイズを大きくして、一番上の階層にレイヤーを作り
白をポチッとクリックし、不透明度を調整したら完成です。
09 April
まつり決行
--152F-- 思いつきのショートコラム「まつり決行」
このところ、周りでは自粛ムードが強く、
周辺の地域では春祭りを中止する所も少なくありません。
ぼくの参加している地域でも賛否いろいろありましたが、
自粛する気持ちよりも、支援したい気持ちの方が強く、
まつりを決行する事が決まりました。
ぼくの乗る山車では、元々バカ騒ぎ的なことは嫌っていて、
かっこよく決めるのが唐子車風です。
まつりによって人のつながりを大切にし、協力する意識も高まればと。
亡くなられた方々のご冥福を祈り、
被災された方々への支援のために多くの義援金を少しでも多く集めて
被災地の復興に役立ててほしいと、願っています。
04 April
THERMOS 真空断熱マグ
--152F-- 情報ルーム「THERMOS 真空断熱マグ」
冷えたものが美味しくなる季節がやってきました。
暖かくなると、外で缶ビールなどを飲む機会も増えてきますね。
夏のバーベキューやキャンプの時は、すぐにぬるくなってしまうので
写真を貼って飾る「ハレパネ」を切って、缶ビールがすっぽりはまるような
断熱カバーを作っていましたが、だんだんと欲が出てくる。
やっぱりビールジョッキのような取っ手がほしいとか、
スチロール系の手作りよりもかっこいい真空断熱のがいいとか。
でも、缶ビールがそのまますっぽりはまって断熱できるようなのって、
探しても無いんですよねぇ。
で、いちかばちかで口径の一番大きな真空断熱マグを探して
「THERMOS 真空断熱マグ 0.28L ブラック」を1980円で買ってきました。
少しガタがあったので、内側に発砲性の緩衝材を貼り付けてみると
350mlの缶ビールがすっぽりとはまりました。
缶ごと入れる真空断熱の取って付きジョッキの完成です。大満足。
部屋で飲むときも、水滴が付かずに快適です。
緩衝材を貼って...
缶を入れると...
こんな感じになりました!
ただ、今見ると、色違いが1000円と格安で売ってるじゃないか...www
THERMOS 真空断熱マグ 0.28L クリアブラウン
ブラウンゴールド