Archive for September 2009
21 September
キヤノンレンズ EF28-70mm F2.8L USM の感想
---133F--- 特集ルーム「キヤノンレンズ EF28-70mm F2.8L USM の感想」
レンズレポート第3回になるかな、ようやく一軍のレンズの登場です。
おや、よく見ると24-70ではない古いタイプ。
古いとは言え、定評のある28-70 F2.8Lです。
デジタルカメラに使用すると、どうなのか、そのあたりがミソのようです。
フィルム時代から長年使ってきたレンズですが、今使っている28-70 F2.8Lは
24-70 F2.8Lが出てから買った2本目になります。
(型落ちになり処分価格だったので...^^;)
さてさてこのEF28-70mm F2.8L、いちばんよく使うレンズでして、
現在もEOS-5D(mark2じゃない方)に付けっぱなしの状態で
スタジオでの家族写真は、ほぼこれ1本で間に合ってしまうくらいです。
このレンズの特徴は、よくある単焦点の望遠レンズ系と同じように
レンズフードが筐体に固定されていて(前玉の筒ではなく)、
ピントやズーミングに影響されないのがすごく使いやすい。
だからこそ、少々乱暴に扱っていても、ガタついてこないのでしょう。
肝心の描写ですが、歪みが少なく周辺までしっかりピントが来ます。
標準ズームのフラッグシップモデルなので当然かもしれませんが...。
出張の集合写真や写真看板用で使っているEOS-5Dmark2で検証していると
微妙な個性が見えてきました。
古いせいなのか、使いすぎなのか、コーティングのせいなのか、
光線の向きによって、多少フレアが出やすいようです。
屋外では、ハレ切りに気を使った方がいいですね。
解像力は、まつ毛の切れ方とか、線がカッチリ細く描写できていて
使った事のあるレンズの中では一番だと思います。
(28-70 F2.8L > 24-70 F2.8L > 24-105 F4L > ...)
もうここまで来ると、このあたりのレンズでは個体差だと思いますがネ。
諧調の方面から見ると、カラっとしたクリアな抜け感に貧しいのですが、
しっとりとした豊かな諧調があり、芯のあるやさしさを持っているような。
建築写真や風景写真と言うより、
クオリティを重視するポートレートにぴったりなレンズだと思います。
今買えるのは「EF24-70mmF2.8L USM」なのですがね。中古も出てますね。
Canon EF Lレンズ 24-70mmF2.8L USM
Canon EF Lレンズ 24-105mmF4L IS USM
17 September
見え方や写り方のしくみ part1 "はじめに"
--133F-- 入力の知恵・画像の知識「見え方や写り方のしくみ part1 "はじめに"」
今回から新たに始まるシリーズ「見え方や写り方のしくみ」では、
ものが見えているしくみや写るしくみから、感じるしくみ、
伝わるしくみまで、いろいろな物事のしくみをやっていきます。
一緒に考えていく場面も多く出てくると思いますので
意見のある方は、気軽にお知らせくださいね。
見え方のしくみと言うと、
物に光が当たってその反射光が目に届いて色や形が見えるのですが、
写真を写す場合は、「見えている」や「写っている」ではもの足りません。
「見えている」を「こう見た」、「写っている」を「こう写した」に
していくためには、まず見えているしくみや写り方のしくみを知り
自分の見方や写し方に変えて行かなければいけません。
なぜあの時の見たように写っていないのだろう。
もっと感動的な風景だったのに、写真にしたら、ただ写っているだけの
つまらない写真になってしまう訳は。
見えるしくみと写るしくみを理解すれば、対処の方法が見えてきます。
大きく分けると、ハード的な原理とソフト的な理由に分類されますが、
写るしくみでは、その両側面が絡み合って成り立っている部分も
ありますので、デジセミでは特に分けずに扱っていくつもりです。
写真を写す場面だけではなく、他の色々な場面、
たとえばモニターの明るさや色味の感じ方が違っている訳とか、
スキー場で上から見た斜面が下から見た時よりも急斜面に見える訳、
夕日が大きくなったり赤くなる訳など、日常の中で出てくる場面も
いくつか出てくることになるでしょう。
では、今回はご案内まで。
14 September
変色写真の復元
--133F-- フォトショップルーム「変色写真の復元」
前回はほとんど色が抜けてしまった写真をレベル補正で着色しましたが、
今回はもう少しありがちな、変色写真の復元です。
やりかたは色々あるのですが、ぼくがいちばんよく使っている方法を
説明したいと思います。
写真を白を飛ばさないように、黒をつぶさないようにスキャンして
取り込んだら、まず内容を確認します。
内容と言うのは、写真画像の内容の事で、
その画像の中に再現したい黒がどれくらいあるかどうか、そして、
白い部分がどれくらいあるかどうかです。
写っている画面の中に、白や黒の部分があれば、ヒストグラムが
読みやすくなりますので、まずは画面に白や黒がどれくらいあるか
どのような状態になっているのかを確認します。
白にしたい部分と黒くしたい部分がある場合は、自動補正がかなり有効です。
レイヤーパレットから、「調整レイヤー」→「レベル補正」を実行します。
そのレベル補正画面で、まず自動調整をクリックして大まかに
補正を加えてから、「RGB」チャンネルの入力のレベルの
グレーの真ん中のスライダを動かして全体的な濃さ(画像の明るさ)を
調整します。
次に、「レッド」「グリーン」「ブルー」の
それぞれのチャンネルで、入力のレベルの白のスライダと
黒のスライダのみを動かして白と黒にするべき部分を調整します。
白と黒が決まったら、「レッド」「グリーン」「ブルー」の
それぞれのチャンネルで、入力のレベルのグレーの真ん中のスライダを
動かして全体的な色味を調整し、レベル補正をOKします。
こんどは鮮やかさの調整です。
レイヤーパレットから、「調整レイヤー」→「色相・彩度」を実行します。
その色相・彩度画面で、まず「マスター」で全体の鮮やかさを調整します。
全体が出来たら、次に色別に彩度の足らない色を調整して
色相・彩度をOKします。
部分的に彩度の足らない部分があるような場合は、
その足らない部分をクイックマスク等で大まかに選択範囲を作ってから、
もう一度レイヤーパレットから、「調整レイヤー」→「色相・彩度」を実行し
適用度はレイヤーの不透明度で調節できるので、その色相・彩度画面で、
目的の部分がよくなるよう大袈裟なくらいに補正をかけて調整します。
(以前に説明した、調整レイヤーのマスクを利用した部分補正ですね)
マスクの調整は、ブラシや消しゴムの描画色と背景色を利用して
輪郭を調整していきます。
さて、最後にメリハリの調整です。
レイヤーパレットから、「調整レイヤー」→「トーンカーブ」を実行します。
ハイライトをキリッとさせたければ、トーンカーブでハイライト側を
少し持ち上げたようなカーブにします。
中間域のカーブの立ち具合がメリハリの度合いになります。
このトーンカーブでは、白と黒のポイントは動かしてはいけません。
左下と右上のポイントはそのままにしてカーブを作るようにします。
白や黒を動かしたい場合は、はじめに作ったレベル補正を再度開いて
調整するようにします。
調整レイヤーですので、レイヤーを統合するまでは何度でも気に入るまで
調整レイヤーのレイヤーをダブルクリックして
内容を調整しなおす事が出来ます。
最後にレイヤーを統合して完成です。
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11 September
夏休みはすばらしい
--133F-- 思いつきのショートコラム「夏休みはすばらしい」
毎年の夏休み最後の日の光景、
子供たちは、宿題の仕上げに忙しくて部屋にこもって一生懸命。
ぼくもそうだったけど、最後まで残ってしまう宿題は、いちばん苦手なもの。
漢字の書き取りや算数の問題は、なかなか手が付かなくて
一応机に向かうけど、いつまでたっても手が進まず
結局、海だプールだと遊びに出てしまい、毎年最後になっていた。
それに比べて
おもしろいもの、興味のあるもの、自由研究とか工作は早く取り掛かって
何度もやり直して納得がいかないと、はじめからやり直したり。
自分の子供を見ていると、気持ちが手に取るようにわかってしまうほど
自分によく似ているなぁ、と変に感心してしまう。
かみさんが横で「宿題しなさい」ってギャンギャン怒鳴っているのだけど、
気が入らないものはどうしようもない。
やれと言われると、余計にやりたくなくなってしまうし。
こんな夜は、うさ晴らしに子供を連れ出してパァーっと夜遊びかな。
夏休みの宿題が全部終わっていたらだけど、
子供のときによくやっていた、川を挟んでロケット花火を打ち合う、
ロケット合戦は気持ちがスカッとするぞ。
落ちている筒とか拾って、バズーカにしてよく遊んだ。
このバズーカを肩にのせて対岸の敵に向けて狙いを定め
ロケット花火を後ろからセットしてもらうんだ。迫力満点だぜ。
07 September
TAMRON SP AF28-75mm F2.8 (A09)
--133F-- 情報ルーム「TAMRON SP AF28-75mm F2.8 (A09)」
特集で取り上げたEF28-70mm F2.8L USMや、EF24-70mm F2.8L USMなのですが、
すごくいいレンズなのはわかるけど、やっぱり高すぎる。
仕事で必要ならそれも投資なので、20万円近く払っても写真の仕上がりに
影響してくるとなれば、痛くても買い揃えるしかありません。
他にもっと手ごろで画質のいいレンズは無いのか、と言うと...あるのです。
タムロンから3万円台で買えるめっちゃくちゃ画質のいいレンズが。
タムロンSP AF28-75mm F2.8 (A09)です。
タムロンはばらつきが大きいとかいううわさもありますが、
ぼくの知るタムロンのA09は、F4まで絞れば純正Lレンズと区別が
付かないほど切れのあるシャープさと、少ない色収差なんですよ。
おまけに軽くてコンパクト。
安い高画質系標準ズームのおすすめです。
TAMRON SP AF28-75mm F2.8 (A09)
キヤノンAF用
TAMRON SP AF28-75mm F2.8 キヤノンAF用 A09E
ニコンAF用
TAMRON SP AF28-75 F2.8 ニコンAF用 A09N
ペンタックスAF用
TAMRON SP AF28-75 F2.8 ペンタックスAF用 A09P