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Archive for 14 September 2009

14 September

変色写真の復元

--133F-- フォトショップルーム

「変色写真の復元」

前回はほとんど色が抜けてしまった写真をレベル補正で着色しましたが、
今回はもう少しありがちな、変色写真の復元です。
やりかたは色々あるのですが、ぼくがいちばんよく使っている方法を
説明したいと思います。

写真を白を飛ばさないように、黒をつぶさないようにスキャンして
取り込んだら、まず内容を確認します。
内容と言うのは、写真画像の内容の事で、
その画像の中に再現したい黒がどれくらいあるかどうか、そして、
白い部分がどれくらいあるかどうかです。
写っている画面の中に、白や黒の部分があれば、ヒストグラムが
読みやすくなりますので、まずは画面に白や黒がどれくらいあるか
どのような状態になっているのかを確認します。
白にしたい部分と黒くしたい部分がある場合は、自動補正がかなり有効です。

レイヤーパレットから、「調整レイヤー」→「レベル補正」を実行します。
そのレベル補正画面で、まず自動調整をクリックして大まかに
補正を加えてから、「RGB」チャンネルの入力のレベルの
グレーの真ん中のスライダを動かして全体的な濃さ(画像の明るさ)を
調整します。

次に、「レッド」「グリーン」「ブルー」の
それぞれのチャンネルで、入力のレベルの白のスライダと
黒のスライダのみを動かして白と黒にするべき部分を調整します。

白と黒が決まったら、「レッド」「グリーン」「ブルー」の
それぞれのチャンネルで、入力のレベルのグレーの真ん中のスライダを
動かして全体的な色味を調整し、レベル補正をOKします。

こんどは鮮やかさの調整です。
レイヤーパレットから、「調整レイヤー」→「色相・彩度」を実行します。
その色相・彩度画面で、まず「マスター」で全体の鮮やかさを調整します。
全体が出来たら、次に色別に彩度の足らない色を調整して
色相・彩度をOKします。

部分的に彩度の足らない部分があるような場合は、
その足らない部分をクイックマスク等で大まかに選択範囲を作ってから、
もう一度レイヤーパレットから、「調整レイヤー」→「色相・彩度」を実行し
適用度はレイヤーの不透明度で調節できるので、その色相・彩度画面で、
目的の部分がよくなるよう大袈裟なくらいに補正をかけて調整します。
(以前に説明した、調整レイヤーのマスクを利用した部分補正ですね)
マスクの調整は、ブラシや消しゴムの描画色と背景色を利用して
輪郭を調整していきます。

さて、最後にメリハリの調整です。
レイヤーパレットから、「調整レイヤー」→「トーンカーブ」を実行します。
ハイライトをキリッとさせたければ、トーンカーブでハイライト側を
少し持ち上げたようなカーブにします。
中間域のカーブの立ち具合がメリハリの度合いになります。
このトーンカーブでは、白と黒のポイントは動かしてはいけません。
左下と右上のポイントはそのままにしてカーブを作るようにします。

白や黒を動かしたい場合は、はじめに作ったレベル補正を再度開いて
調整するようにします。
調整レイヤーですので、レイヤーを統合するまでは何度でも気に入るまで
調整レイヤーのレイヤーをダブルクリックして
内容を調整しなおす事が出来ます。
最後にレイヤーを統合して完成です。



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