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Archive for March 2010

23 March

桁数も三桁の位取りで

---139F--- 特集ルーム

「桁数も三桁の位取りで」

前回のインチ計算に慣れたら、こんどは位取りも三桁に慣れると
デジタルを扱うのも楽になるだけでなく、電卓や金銭でのカンマ位置も
把握しやすくなります。
だって、数字って三桁ごとにカンマが打ってありますからね。

日本の位取りは、一、十、百、千、万、ときたら、次は十万、百万、千万
ときて、ようやく一億になります。
万、億、兆、京の位にそれぞれ、十、百、千、が付くのです。
つまり、4桁でひとくくりになっています。

それと比較して、西欧では3桁ごとにTMBTと呼び方が区切られています。
このTMBTとは、カンマが付くごとに
Thousand(千)、Million(百万)、Billion(十億)、Trillion(兆)
と呼ばれていて、それぞれに、tenやHundredの数え方があります。

日本で漢字で表されるような4桁づつの単位「万」「億」「兆」「京」
というものは無く、Thousand、Million、Billion、Trillionという
3桁のくくりがあったため、カンマが3桁ごとになっているんでしょうね。

さて、3桁くくりはそれだけでなく、数値の単位でもおなじみです。
K(キロ)、M(メガ)、G(ギガ)、T(テラ)、P(ペタ)、E(エクサ)、
Z(ゼタ)、Y(ヨタ)とあり、テラぐらいまでは誰でも知っていますよね。

1,000が1K、1,000,000もしくは1,000Kで1M、1,000,000,000とか1,000Mが1G
になり、先ほどの読み方と同じように
カンマがひとつの単位のようなくくりを表しています。
カンマがひとつ付くとキロ、2つでメガ、3つでギガ、4つでテラで、
そのカンマの左側の数字+このくくりの単位を付けるだけですね。

ただ、パソコンでは2進数が使われているので、
1,000と言われていても10進数のように、ちょうど1,000にはならず
実際には1Kは1,000ではなく1,024になりますが...。
2進数だとなぜ1024になるのかについては、昔にやった
http://www.chitanet.or.jp/users/tok/86/tk.htm を見てね(2005年6月号)

ですから、数字からできているデジタルを表現するにも、
この3桁くくりで考えたほうがわかりやすくなるのです。
カンマを見ればTMBTの単位とか、
キロ、メガ、ギガ、テラの単位を簡単に読めるのです。

たとえば、1000万画素のデジタルカメラは、10メガピクセルのカメラですね。
メガと言うと、1,000,000で、カンマの区切りがちょうど1000×1000ですので、
1メガピクセルは1000×1000ピクセルになり、その10個分の面積があるんだと
簡単に大きさが想像がつきやすいですよね。

ちなみに少ない方の単位も、同じように3桁のくくりで
ミリ、マイクロ、ナノ、ピコ、フェムトと言うように
1,000分の1がひとつのくくりとして小さくなって行きますよ。



デジタル写真・保存と整理―パソコンでこんなに簡単!撮った写真の楽しみ方! (GAKKEN)





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19 March

絞りを絞るほどピントが悪くなるわけ

--139F-- 入力の知恵・画像の知識

見え方や写り方のしくみ part7
「絞りを絞るほどピントが悪くなるわけ」


おかしなタイトルだと思われる方もいると思いますが、
ここでの話は被写界深度の話ではなく、レンズの解像力の話です。

光は直進するだけでなく、いろいろな性質があります。
よく知られているものとしては「反射」と「屈折」が挙げられますが、
そのほかにも「回折」「干渉」「偏光」「散乱」などがあります。

鏡に自分の姿が写って見える原理は「反射」です。
雨上がりに虹が見えるのは光の「反射」と「屈折」の影響です。
レンズで焦点を作れるのも「屈折」のおかげですね。
シャボン玉がきれいな色に見えるのは、多分「干渉」の影響かな。
PLフィルターで反射をカットしたり空の色を濃くするのは「偏光」です。
太陽が低くなり夕方が赤く見えるのは「散乱」のしわざです。
夜明け前にだんだん明るくなってくるのも「散乱」の影響と、
そこに「回折」の影響も絡んでいるのです。
そして、CDの記録面がきれいな色を発するのも「回折」と「干渉」です。
つまり、光は波であると考えられます。

波が障害物とか狭いスリットがあると、その裏側に回り込むのと同じように
光が障害物やスリットやピンホールの裏側に回り込む現象で、
障害物に接する部分でわずかに進行方向が曲がるのです。
これを回折と言い、波長が長いほどほど大きく回り込みます。

絞りを絞り込むと、レンズを通ってくる光は絞りの羽根の隙間をすり抜けて
入ってくる事になります。
開放近辺では回折で曲がった量なんて全体量に対してほんのわずかですが
絞り込んで小さな穴をすり抜けてくると、光の全体量に対して
回折で曲げられた光の量が馬鹿にならなくなってきます。

さらに、受光面の面積の小さいデジタルカメラでは、
同じ画角では焦点距離が短くなるので、絞りの口径も小さくなります。
それを受光面の面積の小さい分だけ拡大する事になるので
回折やいろいろな影響も拡大されて多く受ける事になるのでしょう。

絞りを絞るほどピントが悪くなると言う投げやりな言い方を
ちゃんと表現すると、
「絞りすぎるとシャープさを失う」と、言い直しておきましょうか。


図解入門 よくわかる最新レンズの基本と仕組み―身近な現象と機器に学ぶ

よくわかる光学とレーザーの基本と仕組み―光の性質とその応用






16:30:00 | t-tok | |

15 March

調整レイヤーはいくつでも

--139F-- フォトショップルーム

「調整レイヤーはいくつでも」

調整レイヤーにつていは、いままでにも何度となくやってきてはいますが、
その特徴をおさらいしてみると、

・レイヤーパレットから出せる。

・レベル補正、トーンカーブ、色相彩度等、必要なものがそろっている。

・調整レイヤーをダブルクリックして補正値を呼び出して
 レイヤーを統合するまでは何度でもやり直すことができる。

・不透明度で全体の効き具合を調整することができる。

・マスク機能を使って効果の範囲を指定したり
 部分的な効き具合を調整することができる。

・ブラシを使ってマスクを作ったり消したりできる。

・ブラシは「X」キーを押すたびに描画色と背景色が入れ替わり、
 マスクを塗ったり消したりを、瞬時に入れ替える事ができる。

・部分的な調整には「Ctrl+I」でマスク全体を反転すると作業が早い。

ざぁっとこんな事をやってきましたね。
で、これらの調整レイヤーですが、ひとつの画像に対して
いくつも作る事ができます。

レベル補正をかけてトーンカーブをかけ、色相彩度の調整レイヤーを
それぞれ作ることは当然やっていることなのですが、
同じ調整レイヤーを2つ以上作る事もあるのです。

写真を写すときにレンズの前に付ける光学フィルターのようなものですので、
たとえば12番のフィルターに2番を重ねるようなイメージです。
ざっくりと大きく補正した上に、微調整の補正をかけています。

これはフォトショップでも同じように使う事ができます。
大きく補正の必要な場合、調整レイヤーのレベル補正でざっくりと
補正をかけておき、その上にまた同じ調整レイヤーを作って
こちらで微調整するのです。

・調整レイヤーは、微調整用にもうひとつ追加する事ができる。

ザックリと大補正したレベル補正では、ちょっと動かしただけでも
ガバッと補正が動いてしまいますので、微調整用にもうひとつ、です。





16:30:00 | t-tok | |

12 March

当然を実行しているだけ

--139F-- 思いつきのショートコラム

「当然を実行しているだけ」

下手な鉄砲も数打ちゃ当たると言う。
シャッターも同じことが言える。それだけではないけど。

まちや観光地でよく見かける人たちは、立ち止まると数枚パチパチと
シャッター切って、すぐに立ち去っていく。気がないのか、自信があるのか。
撮影会でもそんなやり取りがよく見られます。

仕事として撮っているわけではないので、死活問題のような必死な気持ちが
無いのだろうと言うあたりが内情だと思う。

だからプロは必死に撮る。とことんシャッターを切る。
自分の全人生を写真に賭けて食い扶持としているからこそ
いろんな角度だったり、光を変えてみたり、可能な限りの可能性を
写しておこうとする。そして撮れなくなるまで撮る事になる。
後から後悔しないように、あらゆる手法を使って撮ります。

そしてこんなにたくさん写せば、1枚ぐらいはすばらしいものが
見つかるのはあたりまえだと思えるほど撮っている。
だから、当然の事を実行しているだけ。

たくさん撮るからいろんな経験が身について、無駄なシャッターが
減っていく。減った分だけ実験的なシャッターが増えてくる。
そうすると、さらに経験が積み重なって引き出しが増えていく。

今となってはデジタル時代。
どれだけ撮ってもフィルム代ほどの費用はかからないので
いくらでもシャッターが切れるはずなのだけど。

生活なのか趣味なのか、結局は目的が違うだけの事。
使用目的のはっきりしている仕事の写真は、
撮る前からテーマもはっきりしているのだ。






16:27:00 | t-tok | |

10 March

オフカメラシューコード

--139F-- 情報ルーム

「オフカメラシューコード」

カメラのシューに取り付けて使う、クリップオンのストロボは
カメラ内の自動調光(TTL)に対応していて簡単な撮影に便利ですよね。
バウンス撮影しても、そこそこオートで使えてしまいます。

ただ、やっぱりカメラに固定したストロボではライティングと言えるほどの
光を当てる事は難しいですね。
できればカメラから離して、好きな角度からライトを照らしたい。
でも、手軽にオートのまま使いたい。

そんなときに便利なのが、各メーカーから出ているコード類です。
キヤノンでは、オフカメラシューコードと言い、
ニコンではTTLコードと言うものです。

これらのコードを使えば、カメラの上につけているときと同じように
カメラ内の自動露出を効かせたまま、離れた場所からストロボを
当てる事ができるのです。

しかも、ダイレクトでなくても、ディフューザーを使ったり、
アンブレラを使ったソフトなライティングもオートのまま可能です。

TTL対応のストロボを持っているなら、数千円でライティングの自由度が
格段に広がりますので、是非このようなコードもそろえてみて下さい。



Canon オフカメラシューコード



Nikon用 TTLコード SC-28



オリンパス用 オフフラッシュケーブル

PENTAX用 オフカメラシューアダプター (別途延長コードが必要)









16:24:46 | t-tok | |