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Archive for July 2010

24 July

見ているのに見えていない

---143F--- 特集ルーム

「見ているのに見えていない」

写真を始めてしばらくすると、思い通りに写らないとか、
どうしたらうまくなるのかという質問をよくされます。

思い通りに写らないと言う中でも、露出とかシャッター速度のような
技術的なものなら勉強と経験で自然と解決できる事なのですが、
ニュアンス的なところに問題がある場合は少々厄介です。

写真を始めてまだ年月が浅い時期に、技術的な壁にまずぶち当たります。
焦点距離と絞り値による背景のボケ加減やパース等の表現感覚、
シャッター速度のブレ加減、露出の過不足による画質の変化、
構図のとり方、調子の再現、カメラやレンズの特性など、
技術的な壁は、これらの事を勉強して経験を積む事で乗り越えられます。

次に来る壁が、何がいい写真なのかと言う素朴な疑問です。
始めたばかりの頃は、カメラを通してまわりの色々なものに目が向きますが
思い通りに写らない、どうしたらうまくなるのかに、いき詰った状態が来ます。
表現する楽しさからほど遠くなってしまうスランプ期かもしれません。

でも、これが大事な時期で、この時期に本来の何かを見つけることが
できるものなのです。
どうやったらうまく写せるのか一生懸命に努力してきて
一通りの節理がわかり、カメラも被写体もおおかた満足できるくらいに
扱えるようになり、失敗しない撮影ができるようになったのに。

本来の何かとは、写し方でもなくうまい写真でもないはずです。
見ている先が目的や被写体ではなく、それらをとりまく枝葉の部分ばかりに
視線がいってしまい、被写体を見ているのに意識が見えていないのです。

自分の主観をストレートに受け入れて、
今自分は「何を見ているのか」を意識して、それを再現するための撮影を
するだけでいいのです。
それが個性を決定づける撮影者の視線なのです。






20:02:00 | t-tok | |

20 July

写真は太って写るって本当?

--143F-- 入力の知恵・画像の知識

見え方や写り方のしくみ part11
「写真は太って写るって本当?」

今回は、写真になると太って写ってしまうのかと言う事なのですが、
しくみ的に考えると本当に根拠があるのでしょうか...
ただ、3Dの世界を写真やテレビのような2Dにすることで
感覚的に太って見えるのは確かなようです。

立体物を左右の両目で視点の違う位置から見た映像を、
脳内でひとつの映像を作り上げる時に、右目と左目の映像の
いいとこ取りをしたとすると、なんとなく理屈が通るような気もします。

そしてライティングの問題もあるでしょう。
普段のスナップではそれほど感じなくも、
スタジオ等のやわらかい光に包まれた状態に身を置くと
ふっくらと見える事も事実です。

きれいなやわらかい光ほど太りがちになるので、照明の位置や指向性、
明暗の比率、シャドウの起こし加減を工夫して
モデル本人の顔や体の陰影を細かくコントロールして
撮影する必要があるのです。

スタジオライティングには悪魔と天使が同居しているようなものですね。
美しいライティングには、このような副作用が存在していて、
高い次元になるほどコントロールも難しくなってきます。

太って見えるのを解消しようと、光を硬くしたりあまり斜光線にしすぎると
こんどはシワが深く見えてきます。
そうそう、しわについては、次回にしておきましょう。







20:01:00 | t-tok | |

13 July

Altキーの使い道

--143F-- フォトショップルーム

「Altキーの使い道」

フォトシップでは、よくツールと併用してShiftキーやAltキーを使うと
前回にもふれたとおもいます。
どのツールを使っているときでもよく似た効果が得られて、
簡単でおぼえやすいと言う事でしたね。
前回のShiftキーにつづいて、今回はもうひとつの「Alt」キーです。

Altキーは主にツールの裏メニューみたいなものですが、
そのほかにも基点をセンターにしたりいろいろな役割があります。

まずは基本的な裏メニューでは、
選択しているツールが反対の意味になる機能です。
Altキーを押している間、選択しているツールが反対の意味になります。

たとえば、ブラシツールでは、
色を塗るのではなく色を拾うスポイトの役目になります。
塗りつぶしやグラデーションでもスポイトの役目になりますね。
コピースタンプツールもAltキーを押している間はサンプリングになります。

Alaを押している間
自動選択ツールでは自動選択除外に、
消しゴムはヒストリー消しゴムに、拡大ツールは縮小になります。
ぼかしツールはシャープに、シャープツールはぼかしに。
焼き込みツールは被い焼きに、被い焼きツールは焼きこみになるので
よく利用しているやりくちのひとつです。

Altキーを押している間、センター基準になるものは、
選択範囲を作るツール矩形選択ツールや楕円形選択ツール、
切り抜きツールでもAltキーを押している間、起点がセンターになります。

ただし選択範囲の場合は、前回のShiftキーと同様に、
すでに選択範囲があるところへAltキーを併用すると、
起点がセンターになるのではなくて、すでにある選択範囲から
これから作る選択範囲を除外する機能に変わってしまいます。

そのほかのツールでは、
移動ツールでは、Altキーを押している間コピーして移動になり、
テキストでは、幅と高さの段落テキストサイズを決めて入力できます。

ShiftキーやAltキーを上手に使って効率のよいレタッチをしてくださいね。






19:59:00 | t-tok | |

09 July

海は広かった

--143F-- 思いつきのショートコラム

「海は広かった」

昨日、シーカヤックで海に出た。
友達を待たせたまま、
11時予約のお宮参りの赤ちゃんと家族写真の撮影を済ませたら
昼飯も食わず、シーカヤックを車のルーフに積み、
雑巾とデッキブラシとビールを入れたクーラーボックスを持って
近くの海へ向かった。

海岸に着くとすぐにそれぞれのシーカヤックを降ろして
友達の積んできた一年のほこりをかぶったシーカヤックと一緒に
波打ち際からすべるように海に出た。

少々うねりの入った海は、ゆらゆらと水平線に見える灯台を映し
見上げると太陽の周りにはうっすらと虹のようなものも見えた。

沖に出ると、バウデッキにはさんだデッキブラシを引っこ抜き
海水で船体を磨いた。
友達の一年越しのホコリで灰色になったシーカヤックも
ゴシゴシ磨くと白い船体が現れて、
とても20年物のシーカヤックには見えないほどきれいになった。

海開き前日のビーチが見えてきたので上陸して売店にでも寄ろうかと
近づいてみたけど、ブイに囲われた海水浴場の中に入るのが気が引けたため
クーラーからビールを出して、ビーチを横目に見て帰路に向かった。

右へ行くも左へ行くも、斜めに行くも、止まるも、流されてみるも
すべてが気の向くままに楽しめる海は、やっぱり広くて最高だった。


シーカヤック系 海遊びアクセサリ


シーカヤック・組立式ファルトボート







19:57:00 | t-tok | |

05 July

防水ハウジングケース

--143F-- 情報ルーム

「防水ハウジングケース」

これからの季節、海や川など水辺で遊ぶ機会が増えてきます。
そんな時に「壊れるといけないから」とカメラを大切に保管していても
生き生きとしたいい写真は撮れません。

こんな時期だからこそ、普段では撮れない視線の写真に挑戦してみましょう。
デジタルカメラも防水ハウジングケースに入れれば
水辺だけでなく、完全防水で水中撮影だって試す事ができます。

そして、乾燥剤を入れて密封しているので、
湿気によるカビの心配もなく保管することができる特典付き!?


防水ハウジングケース・コンパクトデジタルカメラ用









19:57:00 | t-tok | |