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Archive for 26 September 2010

26 September

北窓から学ぶ

---145F--- 特集ルーム

「北窓から学ぶ」

と言う事で、...って、いきなりですが、上からのつながりで
部屋に差し込む光でホコリの帯が見えるほど、朝から散々な目覚めです。
子供たちが先に起きているので、布団と一緒にしっかり暴れてくれます。

朝日が差し込むのは東からですね。
まぶしいので、ブラインドを下ろして寝ているのですが、
その隙間から光が差し込んできます。

ぼくの寝室は、西側が出入り口と押入れになっていて、たんすも置いてあり
それ以外の3方がすべて窓に囲まれています。
当然のごとく断熱によわいので、夏は暑く冬は寒い三階の角部屋。
部屋の紹介はこのあたりにしておいて、また後で続きを話します。

さて、写真を撮るときに太陽を背にして撮るときれいに撮れるという話は
聞いたことがありますか。
きれいに撮れると言うよりは、鮮やかな色で露出の失敗をしにくいと言う
意味なのですが、どうでしょうか。
これは順光の撮影を表します。

太陽が横にあると、相手の顔とかは半分陰になります。
うす曇りとかで日差しが弱ければきれいな立体感のある写真になりますが
光の腰が弱いために、色再現はくすみがちににります。
ドピーカンだとガチガチのうるさい写真になってしまいますね。
この状態をサイド光線とか、斜光線と言います。

では、太陽側に向いてカメラを向けた状態になると、
適正露出の判断が難しくなり、レンズの内面にも直射光が入ってくるため
内面反射でコントラストが落ちてきれいな色再現はしづらくなります。
顔が真っ暗に写ってしまう、よくありがちな失敗シチュエーションです。
これが逆光撮影です。

逆光もうまく利用すれば、すばらしい雰囲気のある写真になるのですが
やはり露出や光量比のむつかしさから、
安易にやってみても大方失敗してしまいます。

ここで話を部屋の窓に戻します。
部屋の中から光の差し込む窓の方を見ていると言う事は、
逆光に近い斜光線の景色を見ていると言う事です。

日当たりのよい窓は、明るさの変化が強く、見える景色はくすんでいる
と言う事になりませんか?
日当たりのよい窓からはいい景色は望めないのです。

ぼくの部屋の、大きな北の窓だけは
ブラインドもカーテンも何も付いていません。
一日を通して安定した光の差し込む北窓からは、
順光で撮影したような、鮮やかできれいな景色が広がっています。

青い空は抜けるように鮮やかで、ベランダの白い柱には順光が当たり
青空と対比するように真っ白に輝きその向こうの景色を引き立てています。

建築の先生方の言っている採光と換気が窓の役割というのも道理ですが、
トイレや洗面所等の小さなマイナスイメージの北窓とは別の次元で
大きな北窓の額縁は、ぼくの暮らしを豊かにサポートしてくれているのです。





14:32:00 | t-tok | |