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Archive for 20 March 2011

20 March

絞りとシャッタースピードの露光量関係

--151F-- 入力の知恵・画像の知識

見え方や写り方のしくみ part19
「絞りとシャッタースピードの露光量関係」

写真を楽しむための第一歩といえば、マニュアル露出です。
写真を写すという事は、受光面(昔で言えばフィルム)に光を当てる量を
コントロールするということです。
そのやり方として、自動ではなく、自分の自由な表現ができる
マニュアル露出を使ってみましょう。

基本は、同じ明るさを維持するためには、
絞りを絞ると受光面に届く光の量が少なくなるので、
シャッタースピードを遅くしてたくさん光が当たるようにする、です。
この絞りとシャッタースピードの関係が露光量です。
露光の量で言うと、レンズが明るくなるとシャッタースピードは速くなる。

絞り値が小さくなるほど絞りの開口径が印象とは逆に大きくなり、
光をたくさん取り込むことが出来ます。
シャッタースピードは、数値が小さくなるほど光の当たる時間が短くなり
光を当てる量が少なくなります。
分数の分母の大小なので印象が反対になります。気をつけましょう。

絞りもシャッタースピードも、どちらも
「どれだけ光を当てたか」という感覚ではなく、
「どれだけ光を遮ったか」という考え方をすると、しっくりきますよ。

たとえば、絞りF8・シャッタースピード1/125と同じ露光量は、
開けるとF5.6・1/250、絞るとF11・1/60になります。
2段開けでF4・1/500・2段絞るとF16・1/30です。
絞りF値が半分になると、シャッタースピードは4倍の速さです。

ま、難しいことは考えずに、
露光量とは、入ってくる光の量を絞りで遮って調節し、
光の当たる時間をシャッタースピードで制限している。
という事を理解して、露出計を見ながら調節してみることからです。

なぜこの組み合わせを変えて楽しめるかと言うと、
絞りを開けるほど背景がボケてくるので、省略の効果が出てきます。
シャッタースピードは、遅くするほど画像が止まらずに流れるので
動きの軌跡を残すことが出来ます。
ただのピンボケ写真とか、ただのブレ写真にならなければ...。





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