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Archive for 22 August 2011

22 August

花火をきれいに写す

--156F-- 入力の知恵・画像の知識

見え方や写り方のしくみ part24
「花火をきれいに写す」

最近のカメラは、どんどん高感度がきれいに写るようになって、
花火の明かりだけで人物を写すことも可能になってきました。
色味の問題もありますので、わずかにストロボを同調させたり
補助光があった方がいいのですが、悪条件に強くなってきたデジタルカメラ。

そんなカメラですが、花火そのものがうまく撮れるかどうかと言うと、
専用のモードがあればいいのですが、通常の全自動モードでは
なかなかうまく撮れません。

内蔵のストロボが光ってしまったり、シャッター速度が速くて火の粉の筋が
長く尾を引かず、しょぼい花火に写ってしまったり。

同じような原理で、滝の水の流れが止まって写ってしまうのも
シャッター速度が速すぎて、目で見ている感覚と違っているからです。

もうひとつ、花火の色がみんな白っぽくなってしまうのは、
露出オーバーになるからです。
暗い夜空がバックなので、自動露出では、当然オーバーになってしまいます。

花火の写真をきれいに写すには、まずは火花の発光している色が適正露出に
なっていることです。
光っているものは、思った以上に明るいので、絞りをコントロールして
明るさを調整します。

花火の場合は、発光物が移動している状態ですので、
色の出具合=露出=絞り値...になります。

シャッター速度は、発光物の移動量が決まるので、
花火の開き始めから消えるまでシャッターを開いておく必要があります。
シャッターを開くタイミングが遅れると、球体中心部のちょっと寂しい
花火になってしまうし、
タイミングが合っていても、シャッターが閉じるのが早いと
周辺まで開く前にシャッターが閉じて、小さな円の花火になってしまいます。

それから、花火もひとつだけでは寂しいので、
いくつもの花火を多重露光します。
花火のサイズ(にぎやかさ)=軌跡の量=露光時間...になります。

何度かテスト露光して、色がきれいに出る適正露出がわかったら、
レンズの前を何か幕で遮光して、バルブでシャッターを開き、
花火の開く直前に遮光幕を外し、花火が開ききったら遮光幕をかけます。
これを花火の必要な数だけ遮光幕を操作したら、シャッターを閉じる。
こんな感じで挑戦してみてください。





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