13 February
ガイドと自由変形で水平垂直
--171F-- フォトショップルーム「ガイドと自由変形で水平垂直」
絵画や写真を複写する方法にはいろいろありますが、
仕事として予算内でやっている場合は、
必要とされているクオリティと手間のバランスを考える必要があります。
スキャナーで拾う方法、ライティングしてきっちり複写する方法、
自然光でそのまま複写する方法...
また、点数の数や場所などの撮影条件によっても、できる方法で
撮影をしていかなければいけません。
撮影点数は少ないけど、撮影条件の悪いものは、後からの加工を見越して
その想定で撮影をしていくことがよくあります。
例えば卒業アルバムに載せる額に入った級訓や、体育祭の応援旗など
その場でなんとかして撮らなければいけないものです。
教室の黒板の上にかかっている額に入った級訓は、ガラスへの映り込みに
注意しなければいけませんから、そのまま撮るにも正面からは撮れません。
反射の無い位置を探して斜めからパシャッとやります。
できるだけディストーションの少ない焦点距離で撮影した方が、後が楽です。
あとはデータを持ち帰ってフォトショップでの加工。
斜めに写った額入りの級訓画像を開いて、
まずは理想の輪郭になる位置にガイドを引いておきます。
全てを選択又は矩形選択ツールで額の外側を選択して、
変形の自由な形にを使って、額の輪郭がガイドに沿うように
四隅をドラッグして変形させていきます。
このとき、スナップは解除しておいた方がやりやすいと思います。
変形が完了したら選択範囲を解除して、ガイドにスナップするようにします。
最後にガイドに反ってトリミングすれば、水平垂直の出ている角版の完成です。
13 January
入力デバイスについて
--170F-- フォトショップルーム「入力デバイスについて」
今回はマウスやタブレット、トラックボール等の、
パソコンの入力デバイスに関する話題です。
普段パソコンの操作をしている時はキーボードとマウスを主に使っています。
ですから、マウス操作に慣れていて、フォトショップの作業でも
レタッチをするとき以外はほとんどキーボードとマウスを使っています。
キーボードで各種のショートカットを使いながら、マウスで操作していくのが
自然と手になじんでいるのです。
しかし、レタッチ作業となると話は別です。
例えば、消しゴムツールを使って輪郭を消し込んで描いていく時や、
覆い焼き、焼き込みツールを使って部分的な濃度調整をするときなどは
加減のしやすいタブレットが使いやすい。
逆にパスのアンカーポイントを置いていく時など、
正確な位置を求められる時はマウスやトラックボールが使いやすい。
特にトラックボールについては、使い方で便利さが真逆なほど違ってくるので
使い込むほど作業が正確で素早く出来るようになる魔法の道具です。
コツは、マウス動作をかなり遅い設定にして正確性を重視します。
トラックボールを普通に転がしても
カーソルが少ししか動かないようにしておくのです。
そして、親指でクリックするのではなく、左手でクリックをするのです。
両手を使って操作すると、とても正確な操作が簡単に出来てしまいます。
ショートカットは、前にご紹介したことのあるペダルを使うと
さらに作業効率がよくなります。
トラックボール、タブレット、ペダルの組み合わせが
素早く正確な作業にいいかな、と思っています。
トラックボールを使うためにマウス動作を最低速にしているので、
マウスは出来る限りカウントの大きなものが合わせやすいですね。
ケンジントンExpertMouse
(サンコー USB足踏みスイッチ)
14 December
右クリックで縮小
--169F-- フォトショップルーム「右クリックで縮小」
ウインドウズでの話なのですが、最近多用しているものが、
マウスの右クリックです。
キーボードのショートカットも大変便利なのですが、忙しさが極まってくると
キーボードの上にまで書類がかぶさってきて、下の段にあるCtrlキーや、
Altキーが押しづらくなってしまうような、悲惨な状況。(笑)
こんな状態になってくると活躍するのが、マウスの右クリックです。
いちばんよく使うのは、画像のタイトルバーを右クリックして、
解像度変更したり、サイズを指定する項目です。
画像のタイトルバーを右クリックすると、
「複製」「画像解像度」「画像サイズ」などの項目が現れるので、
必要なものをここから実行することができるのです。
あと、定規を表示してある場合、そのメモリを右クリックすると、
単位を変更することが出来ます。
普段はcmで使っていて、センターにガイドを引きたい時、
タイトルバーの下のメモリ部分を右クリックして、%表示に切り替えて
50%のところにガイド引いて、またもとのcm表示に戻します。
他にはあまり使いませんが、画像を右クリックすると、実行可能な項目が
いろいろと現れますので、試してみるのもいいかもしれません。
でもこれは、あまり使いやすいとは思えませんが。
12 October
クイックマスクが混乱する理由
--168F-- フォトショップルーム「クイックマスクが混乱する理由」
昔っからある機能の一つに、クイックマスクと言うものがあります。
ツールパレットの下のほうに、日の丸のようなのが2つ並んでいます。
左側をクリックすると通常の描画モードで、右側をクリックすると、
クイックマスクモードになります。
このクイックマスクモードは、選択範囲の形を微調整するのに便利な物で、
選択範囲をアルファチャンネルのマスクとして塗りつぶした範囲で表示し、
それをブラシで塗ったり消しゴムで消したりすることで
簡単で直感的に選択範囲を変更できるツールです。
注意点としては、選択範囲がマスクになるのではなく、
選択されていない範囲がマスクになるので、
塗った部分が選択されるのではなく、塗った部分がマスクになって
選択範囲から除外されていくと言う点です。
あと、ブラシで塗ると言っても、描画色に注意しておかないと
逆になってしまう事もあります。
例えば、クイックマスクモードでブラシでマスクを塗る場合、
描画色が黒になっていれば、ブラシで塗っている事になり、
描画色が白になっていると、ブラシで消している事になります。
慣れれば「X」キーを押すたびに、描画色と背景色が入れ替わるので
黒と白にしておけば、塗りと消しを「X」キーだけで入れ替えられるので
とても便利なのですが、見落とすと反対の動作になってしまいます。
消しゴムツールの背景色についても同じことです。
さらにややこしいことに、何も選択されていない状態では、
勝手に全選択した状態になってクイックマスクモードになるので、
選択範囲が無い時にクイックマスクモードにすると、
マスクも無い状態で切り替わるので、何の変化もないように見えて
みんな混乱が起こるのです。
10 September
テキストパス
--167F-- フォトショップルーム「テキストパス」
ワードやエクセルなどでは、文字は横書きか縦書きに打ち込みますよね。
フォトショップでも、イラストレーターでも、通常は横書きか縦書きの
直線状に入力しています。
しかし、テキストパスという機能を使うと、文字をクネクネ曲げて
自由にレイアウトできるのです。
パスの上にテキストが乗っかるので、もちろん後からベジェ曲線を
変更することで、文字の曲げ方を変更することが出来ます。
大まかに言うと、まず文字を入れたい位置にパスをペンツールで描きます。
次に、文字ツールでそのパスクリックして文字を入力します。
パスの形を調整して文字の位置を調整して決めます。
簡単でしょ。
では、手順を追って解説します。
ツールボックスのペンツールを選択します。
オプションが、シェイプではなく、パスになっていることを確認します。
なっていなければ、「パス」ボタンをクリックして下さい。
そうしたら文字を並べたい形にパスを描いてね。
この段階では、まだ大まかでもかまいません。
ではいよいよ文字入力です。
ツールボックスの文字ツールを選択てください。
そして、パス上にポインタを持ってくると、
ポインタのアイコンが変わるので、そのパスをクリックします。
サイズ、フォントを選んで文字を入力して下さい。
必要に応じて、入力後にサイズ、フォントを直したり
文字間隔やベースライン、色など変更します。
移動ツールでパスをドラッグすると、文字の位置が移動できます。
カタチを調整するには、パス選択ツールでパスをクリックし、
アンカーポイントやハンドルを動かしてくださいね。