Top" />

Archive for May 2009

20 May

ピントの合わせ方

---129F--- 特集ルーム

「ピントの合わせ方」

前回に引き続き、使い方にもコツがあると言うことで、
具体例をあげながらピントの合わせ方をまじめに解説したいと思います。

まずは実例として、ぼくが使っているカメラでの癖ですが、
キヤノンEOS5DMark2に「EF28-70F2.8L」をつけた場合
中央一点を選択すると、合焦ランプが光っていても
背景にピントが抜けてしまうことがよく起こります。
しかし、自動選択にして何度か押しなおして中央のセンサーが
光った時点でシャッターするといつもジャスピンになります。

また、EOS5DMark2に「EF24-105F4LIS」をつけた場合は
中央一点を選択すると、シャキッとピントが合いますが、
自動選択にして、中央のセンサーが光ったにもかかわらず
かなりの前ピンになります。
この傾向は先月入手した新モデルのEOS-5DMark2だけではなく、
旧モデルのEOS-5Dでも同じように発生しています。

それから、被写体のコントラストによっても、前ピンになったり
後ピン傾向になったりするようです。
晴天時のピント位置と曇天の場合での差も確認しています。
機種ごとの傾向もあると思うのですが、個体差のばらつきも多く
結局オートフォーカスも万能ではないんですね。

さて、ここまで話が進んでくると、カメラなんてそんなに完成度が
高いわけではないと言うことになってきます。
ですから、このような機械の挙動を理解したうえで撮影することになります。
ピントをはずすのはカメラのせいではなく、
「カメラなんてそんなもの」ぐらいの気持ちで弱点をカバーする使い方が
プロの仕事であり、ピントの合わせ方なのです。

シャッターボタンを半押しすれば、何も意識しなくても
カメラが自動でピントを合わせてくれるなんて、とんでもない。

撮影者はファインダー内のどこにピントを合わせるのかを決めて、
いろんな状況下で経験したカメラの癖を差し引いたうえで、
最適なフォーカシング方法を選んでポイントを狙って合焦させるのです。
まぁ、シビアな用途の場合は...ですけど。





18:28:00 | t-tok | |