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Archive for April 2009

11 April

色立体を作ろう! part6 "色相差の関係"

--128F-- 入力の知恵・画像の知識

「色立体を作ろう! part6 "色相差の関係"」

前回では、ある色のちょうど反対側の色を「補色」と言いましたね。
色相はぐるりと360度の環になっています。
http://www.pst.jp/data/color1.jpg

ちょうど反対側の色が「補色」なら、それ以外の関係は何があるのかが
今回のテーマです。
色相の角度の関係・・・色相差の関係です。

○同一色相による調和(色相が一致していて、トーン差だけの関係)

○隣接色相による調和(同一色相の範囲内どうしのような色相の関係)

○類似色相による調和(RとYRのような類似する色相の関係)

○中差色相による配色(RとY〜GYぐらいのような角度の関係)

○対照色相による調和(RとGのような補色にならない対照角度の関係)

○隣接補色色相による配色(補色色相の範囲内の色相の関係)

○補色色相による配色(RとBGのような補色になる色相の関係)

ここでちょっと気づいてほしい部分は、言葉の言い回しです。
「調和」と表現しているものと、単なる「配色」としているものが
あることにお気づきですか?

調和と表現した関係の色相どうしは、仕事ではよく使う配色で、
勝手な解釈ですが、隣り合わせていてもきもちがいい関係の色です。
今回は、色相の部分だけにしか触れていませんが、
この調和って事を少しだけ頭の隅に置いておくと
写真を撮る技術を一段とステップアップさせることが出来ます。

写真の被写体の組み合わせや、衣装、小物をいっしょに写し込むときに
迷わずにフレーミングできたり、背景との関係で構図がスッと決めれたり、
このあたりが何かひとつのミソのような気がしませんか?
色立体をちょくちょく手にとってながめる癖をつけると、
自然と色相の関係が浮かんでくるので、撮影時にも大変役に立つのです。

色相・彩度・明度の3要素を表したマンセルの色立体
今月のデータは色相180度〜216度の「5B・5BG」の色相パーツです。

公開期間はそれぞれ約1ヶ月間(2009年4月末で締め切りました)
画像を保存してA4サイズにプリントし、
真ん中から内側に2つ折りすれば、見開き分が完成です。


_______________________________________________関連書籍紹介__________
「やさしいマンセル色彩学」
―― 世界に通用するJISの色体系 (日本色彩文化新書)佐藤 邦夫 ――




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