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Complete text -- "焦点距離と画角のしくみ"

19 December

焦点距離と画角のしくみ

--136F-- 入力の知恵・画像の知識

見え方や写り方のしくみ part4
「焦点距離と画角のしくみ」

少し写真の経験があれば知っていると思いますが、
レンズの焦点距離が長くなると望遠になり写したいものが大きく写り、
焦点距離が短くなると広範囲が写る広角になるんですよね。
普通の解釈では。

だいたいそういうことなのですが、仕組みから言うとちょっとニュアンスが
違っているので、この辺の仕組みを知っておくのもいいと思います。

焦点距離とは、レンズの焦点を結ぶ距離の事で、長くなるほど
大きく写るようになるのは事実です。
レンズで言うと、レンズの焦点距離に縛られてしまうので
どこでもピントの合いやすいピンホールカメラで説明すると、
ピンホールと受光面の距離を離すほど、被写体の一部しか受光面に
あたらなくなる結果、望遠になり大きく写るという仕組みです。

一定の大きさの受光面がピンホールから遠くなることによって
捉えることのできる範囲が全体のうちの一部分になってしまうのです。

逆に焦点距離が短くなると、受光面で捉える事のできる範囲が広がって
広角だということになるのですが、レンズにはイメージサークルと
言うものがあります。
焦点距離とは関係なく、写る範囲がレンズによって決まっているのです。

焦点距離が長いのに広角なレンズもあるのです。

広角なほど受光面を大きくすることができるので広範囲が写ります。
この広角と言っているものが画角です。

4×5のカメラでは身近ではないので、デジタル一眼で説明すると、
APS-Cサイズと呼ばれているハーフサイズの受光面に合わせて開発された
デジタル専用レンズは画角が狭く、
35mmフルサイズで使える従来のレンズは、同じ焦点距離でも画角が広い
という事になります。
なので、イメージサークルの小さいデジタル専用レンズの17mmの画角と、
イメージサークルの大きなフルサイズ用の17mmでは画角が違っているため
写る範囲も違ってきて広角さも違うという結果になるのです。
デジタル専用レンズの17mmは広角レンズ、
フルサイズ用の17mmレンズは、画角の広い超広角レンズになります。

つまり、望遠とか広角だとか言っているものは、
焦点距離と受光面のサイズが深くかかわりあっているのです。





19:50:00 | t-tok | |
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