Complete text -- "被写界深度"
16 July
被写界深度
--165F-- 入力の知恵・画像の知識見え方や写り方のしくみ part33
「被写界深度」
見え方と写り方の違いには、被写界深度に起因するものが多くあります。
見え方としては、目で見えている範囲は全体的に物の形がわかるので
被写界深度は深いということになります。
写真でも、携帯で撮った写真や明るい場所で撮った風景写真は、
全体的にピントが来ているので、被写界深度は深く、
見た目にも近いという事になります。
被写界深度の深い、全体的にピントが来ている見た目に近い写真は、
とても自然で違和感無く見ることが出来ますね。
その反面、見慣れているので印象も弱く目にはとまりにくい写真になります。
前にも言いましたが、写真には、どこか違和感が必要なんです。
主役が居座っているだけの写真よりは、主役が芸をしている写真のほうが
面白みがあるのです。
さて、話を被写界深度に戻します。
写真表現ならではの特徴的なものに、背景をぼかすというものがあります。
被写界深度を浅くして、伝えたい情報だけを絞り、わかりやすくする
撮影方法です。
不要な情報をぼかして省略する事で、伝えたいことを明確化できるのです。
被写界深度の深さの関係は、
絞りを開けるほど、被写界深度は浅くなります。
焦点距離の長い望遠レンズほど、被写界深度は浅くなります。
受光素子の面積が大きいほど、被写界深度は浅くなります。
...フルサイズのカメラの方が写真表現の幅が広がるのです。
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