Archive for 16 October 2012
16 October
受光面は倒立画像
--168F-- 入力の知恵・画像の知識見え方や写り方のしくみ part36
「受光面は倒立画像」
現在はもう、デジタルカメラが普通のカメラになってしまいました。
そんなデジタルカメラですが、ほとんどの機種にモニターが付いています。
コンパクトデジカメには、ファインダーすら無い機種も多く、
背面のモニターを見ながら、フレーミングをしていますね。
コンパクトデジカメを被写体に向けると、そのカメラを向けた方の画像が
背面モニターに、普通に映し出されます。
何の違和感もなく...です。
さて、レンズを通って入ってきた光は、どのような道筋で受光面に
当たっていると思いますか?
見えている向こう側の映像が、そのまま並行に入ってきて
レンズで縮小されてカメラ内部に入り、受光面に当たっている画像を
そのままモニターで見ている...のではありません。
レンズの仕組みは、そうではありませんね。
レンズには、焦点距離があります。
レンズ内部に入ってきた光は絞り羽根のある位置でクロスし、
画像が反転されて光が出てくるのです。
昔の蛇腹式のカメラを使ったことのある人にとっては、画像がサカサマに
見えるのは当然な事と認識しているのですが、便利になった今では
そんな事知っている人も減ってきました。
そのサカサマに写る原理はピンホールでも同じ事です。
なので、レンズを入ってきた画像の光は、絞り羽根の位置で交差して
反転倒立画像になってカメラ内部の受光面に映し出されます。
その上下左右のひっくり返った画像をまたひっくり返して
背面のモニターに映し出しているので、普通に見えているのです。
反対の反対は元通りなのだ。(笑)