Archive for 12 June 2009
12 June
青空を深い色に
--130F-- フォトショップルーム「青空を深い色に」
ここ最近、ポスター用の写真撮影がいくつか重なっていました。
大きなものでは、コンパネ大の美容室の写真看板用のモデル撮影や、
展覧会用の商品撮影、観光ポスター用の海辺のイメージ撮影などもあり、
頭の中がぐるんぐるん回っておりました。
そこでひとつ、PRポスターの海辺で撮影したイメージ写真で使った
空の色を深くするやり方を紹介しますね。
まず空の色は何色なのかをよく見てみましょう。
天気のいい日は青空の言葉どおり、青く見えますね。
青い空に白い雲が思い込みの空の絵柄ですが、
プリント上では、想像よりも落ち着いた色で再現されていると思われます。
これは、記憶が美化されている証拠です。
あと、カメラの色再現にも起因しているかもしれません。
写真は記憶に正しく仕上げる事が大切ですので、
このさい現実はどうでもいいのです。
つまり、機械か何かで計測したデータ通りとか、
数値がどうとかは気にする必要はありません。
商品説明のカタログ用ではない場合は特に
主観的にイメージを優先させて、大げさな見方をしてあげたほうが
喜ばれて効果も上げられるようです。
前置きが長くなってしまいましたが、このような理由で
青空も実際の測色的な青色よりも、青空がきれいだという主観を加えて
きれいな青空にして仕上げる必要があります。
現実の青空のコピーではなく、僕の見た青空になるのです。
方法は、ざっくりと空の部分を選択し、
クイックマスクモードに切り替えて輪郭を修整したら
モードを戻して、色相・彩度の調整レイヤーを作ります。
チャンネルをシアン系にして、スポイトツールで空の青を拾います。
色相を少し右のプラス側にずらして、彩度も右のプラス側にします。
OKしてからこの選択範囲を読み込んで
調整レイヤーのレベル補正をつくり、中間のスライダで
少しだけ濃くします。
これで撮影時のぼくの記憶に近い青空の完成です。