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Archive for 13 December 2011

13 December

集合写真に欠席者を合成2

--160F-- フォトショップルーム

「集合写真に欠席者を合成2」

前回は準備段階として、撮影方法と下処理についてでした。
調子やコントラスト、ライティングなどの条件を同じにして
合成箇所を空けて並べる...でしたね。
合成される画像と合成する画像を並べて、濃度や色味をあわせたら
いよいよ切り抜き作業です。

まずは欠席者の方の画像を切り抜きます。
前列の人でかくれてしまう部分は必要ありませんので、
並べたときに見える部分だけ、丁寧に切り抜き、
かくれる部分は大雑把に少し余裕を持って切り抜きます。

ペンツールを持ち、作業用のパスに切り替えて、
切り抜く輪郭のほんのわずか内側をザックリとクリックしていきます。
切り抜く輪郭をぐるりと回ってスタートしたところまで戻って
はじめのクリックしたポイントをクリックすると、
クローズドなパスが完成です。

次にペンツールを方向点の切り替えツールに切り替えて、
先ほどクリックして作ったポイントを滑らかにして
曲線を画像の輪郭に合わせていきます。
この作業は丁寧に行ってください。
ポイントの位置を動かしたいときは、Ctrlキーを押しながら
ドラッグすると動きます。

パスの調整が終わったら、パスパレットの下にある
「選択範囲としてパス読み込む」をクリックして選択範囲にし、
ベースになる方の画像へ、この選択範囲の画像を移動ツールで
ドラッグして画像を持ってきます。
これで欠席者の方の元画像は必要ありませんので閉じても結構です。

次に、ベースになる方の画像。
今移動してきた欠席者がレイヤーになっていますので、
大きさが揃うように調整します。
バウンディングボックスを表示させて、角をドラッグすれば
大きさを変えることが出来ます。
この時、オプションのボタンを使うか、シフトキーを押しながら
必ず縦横比をリンクさせてくださいね。

さあ、欠席者の大きさと入れる位置が決まったら、
合成する人の前列に並んでいる人を切り抜いてレイヤーにします。
前列の切り抜く範囲は、合成する人にかぶさる範囲だけでいいですよ。
ちょっとだけ余裕をもって広めにしておきますが。

切り抜く範囲を記憶したら、欠席者のレイヤーを非表示にして、
背景レイヤーを選択してください。
そして、欠席者を切り抜いたときと同じように前列の人をパスで囲んで
選択範囲にしたら、Ctrlキーを押しながら、Jキーを押すと、
選択範囲がレイヤーになります。
このレイヤーを、レイヤーパレットの欠席者レイヤーの上に持ってきて
欠席者レイヤーを表示させてください。

これで大まかに合成は出来ましたが、
出来の良し悪しは、ほとんど仕上げにかかっています。
輪郭を馴染ませたり、画質の調整をしたり。
と言うわけで、次回の年末号で説明しようと思っています。
気が変わったらごめんなさい。

どうも文章では説明しにくくて、わかりにくい作業ですので
できれば実際に講習をご覧になるのがいちばんの近道です。
12月20日の午後から、愛知県写真館協会が主催の講習会を
名古屋ビジュアルアーツで行いますが(予約制)、
遠方の方にとっては難しいですね。





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