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Archive for 25 June 2011

25 June

レンズの弱点は補正で直す

---154F--- 特集ルーム

「レンズの弱点は補正で直す」

デジタル時代になって、レンズの性能はよくなっている気がします。
フレアーの出にくいレンズコーティングやシャープネスの向上など、
古いレンズと比べるとはっきりと違いがわかるほどです。

ただ、そのシャープネス向上による犠牲なのかわかりませんが、
広角レンズになるほど目立ってるのが湾曲歪みや周辺光量不足です。
超広角が普通になってしまったから、よけいにそう感じるのかな...。

でもそこはデジタルの強みとして、加工が簡単な事をいかして
ちょいちょいっと補正すれば済むことです。
では、ちょいちょいっと補正する方法をお伝えします。

いちばん簡単に補正する方法は、RAW現像時の補正です。
メーカーから出ている専用の現像ソフトには、レンズの特性があらかじめ
インプットされているものが多く、各補正をオンにするだけで
適正な値の補正がズバッと入ってくれます。
あとは画面を見ながら微調整すれば、きれいに補正された画像になります。

さらにこれらのソフトでは、ひとつの画像に適用した補正値を
全画像にコピーして適用することができますので
同じレンズを使った画像では、一画像をみっちり補正すれば
他の画像も適正な補正をすることができます。

補正をする項目は、歪み・周辺光量・色収差が主な項目です。

歪みは、糸巻き型やタル型に変形して写った画像の周辺をまっすぐにします。
グリッドを表示させて補正するとやりやすいです。

周辺光量は、画面の周辺に行くほど暗くなっているその明るさを
明るく補正することです。
最近のレンズとカメラのセットでは、自動的に補正がかかっているものも
増えてきました。
フィルム時代では、引き伸ばしもレンズで行っていたので
周辺光量の落ち込みもそこで帳消しになっていたんですね。

色収差は、画面の周辺に行くほど、色がずれてしまう現象で、
そのズレを補正するのが色収差補正です。
カメラのレンズは屈折レンズを使っているので、
屈折の大きな広角レンズでは、どうしても出やすくなってしまいます。
高価なレンズでは、うまく光学的に補正できているものもありますが
収差が目立つものは、補正することで目立たなくできます。

RAW現像時以外にも、補正する手段はあります。
フォトショップのレンズ補正がそれに当たりますので、
フォトショップのコーナーで解説することとしましょう。






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