Archive for 15 October 2011
15 October
覆い焼きでメリハリを付ける
--158F-- フォトショップルーム「覆い焼きでメリハリを付ける」
日向で撮った写真と日陰で撮った写真、どちらが見栄えしますか?
日向で撮った写真は、日が当たっているところは明るくハッキリと写り、
影の部分は黒く落ち込んで写りますね。
日陰で撮った写真は、全体的にフラットで明部から暗部まで
穏やかに写りますが、メリハリが無く、見栄えと言う点では劣ります。
ぱっと見では、写真画像がきれいに見えるかどうかは、メリハリです。
ぱっと見の事をどうこう言うなんて、と思われるかもしれませんが、
ファーストインプレッションですよ。このパッと見ってやつが。
ここで印象悪くはじかれてしまっては勿体無い。
まずは撮影時に行うべき方策としては、ストロボを活用すること。
日向の撮影でも、日陰の撮影でも。
日向の撮影では、シャドウ部が暗く落ち込むのを補助できます。
コントラストが高すぎるのを補うのです。
レフ板では届かない部分まで、光が入り込んでくれて
つぶれてしまいがちな暗部のディテールが出てきますね。
日陰での撮影では、フラットになりがちな画面を
少しキリッと引き締めてくれます。
ストロボが強すぎると、違和感が出てしまうので、
彩度って言うか、色出し程度に軽くポンと同調させてみましょう。
で、前置きが長くなってしまいましたが、
フォトショップでも暗室系の各ツールを使って画像を
くっきりさせていくことができますので、是非お試しください。
ストロボで補え切れない部分を濃くしたり薄くしたりです。
言ってしまえば簡単なのですが、コツがいくつかあります。
覆い焼きツールでは、
オプションの中間調とハイライトの切り替えがミソです。
中間調で覆い焼きすると、しらっちゃけた感じになりがちなので
オプションをハイライトにして、沈み気味のところを10%ぐらいの適用量で
覆い焼きしていきます。
この時に、彩度が上がっていきますが、後で直すので、明るさだけを見て
作業を進めていきます。
焼き込みツールでは、ほぼオプションは中間調で焼き込んで行っても
問題ないのですが、特に黒を締めたい部分は、シャドウにして
軽くなぞります。
最後にスポンジツールに持ち替えて、
彩度が上がり過ぎてしまった部分をなぞって完了です。
白は白く、ですね。