Archive for 18 December 2011
18 December
光沢面とマット面の違い
--160F-- 入力の知恵・画像の知識見え方や写り方のしくみ part28
「光沢面とマット面の違い」
いくつもの写真を見ていると、その面質に違いのあるものが見つかります。
つやのある光沢写真。
これは最近一番多く出回っているタイプで、鮮やかで階調表現が非常に優れ
パッと見で、きれい!と思える写真です。
モニターディスプレーのパネルでも、つやのある光沢パネルのラインナップを
そろえている機種も多くありますね。
ただこのタイプは、黒のしまりはいいのですが、黒の諧調が反射して
見づらくなる傾向がありますので、写真の光沢はいいのですが、
光沢のモニターは、画像データのゴミや汚れを見落としがちになります。
もちろん、プリントしないなら、この弱点が逆に長所になり、
多少のムラがあっても、モニター上では目立たなくきれいに見えるのです。
マット面の写真は、
光の反射を抑え、ギラつく事なく落ち着いた色調で、
細部まで冷静に観察できる写真です。ごまかすことが出来ないので、
細部までこだわった魅せる作品などによく使われます。
また、指紋や汚れも付きにくく、張り付きもしにくい特徴があります。
このような光沢では無いモニターディスプレーは、
パッと見のきれいさはあまりありませんが、
ゴミやムラまで発見しやすく、レタッチ作業に向いているモニターです。
それだけ画像データのアラが出やすいのモニターですで、
光沢のモニターと比べると、汚い画像に見えてしまう弱点もあります。
話しついでに、昔よく見かけた「絹目」という面質の写真は、
絵画のキャンバスをイメージした荒くて規則的なボツボツのある表面です。
絵画風にしたいときには有効かもしれませんが、まぁ、残念なものです。
ただ、コピーしたときにボツボツが出てしまうので、
逆にコピー防止には一役かっているのかもしれません。