Archive for 18 January 2012
18 January
集合写真に欠席者を合成3
--161F-- フォトショップルーム「集合写真に欠席者を合成3」
前回までで、パスを作って選択範囲にして切り抜いた画像を
別の画像に合成するところまで出来ました。
ても合成の出来の良し悪しは、ほとんど準備と仕上げにかかっています。
準備はパート1でやった光の方向とコントラスト等の画質を揃える作業です。
撮影以前の準備ですね。
撮影した後からでは、焼き込みや覆い焼きを駆使して、
画質の違いを近づけていくことになりますので、大変です。
で、今回の仕上げ作業は、合成した画像をなじませていく作業です。
画質が揃っていれば、すでに違和感はあまりなくなっているはずですので、
主に輪郭処理と部分的な画質調整になります。
まずは輪郭をなじませていく作業です。
いちばん手っ取り早いのが、消しゴムツールです。
表示倍率を200%にするとやりやすいので、拡大しましょう。
画像によっては、抽出を使って、ざっくりと周辺を消してしまう方が
簡単な場合もありますが、それはまた別の機会にさせてください。
消しゴムツールの直径とぼかしを調整したら、
輪郭を手作業で少しずつ消していきます。
背景側のボケ加減に合うように、ぼかしの%を調整するのがミソ。
手書きの波うち加減が、自然に見えるのです。
逆に直線部は、Shiftキーを併用して真っ直ぐに消します。
透けている部分や細かい髪の毛の間などは、直径を小さくして、
不透明度を20%ぐらいにして何度も消し重ねていくのがコツです。
合成する画像の背景によっては、輪郭部分が後ろからの光が回って
輪郭近辺が明るくなっていることがありますので、
焼き込みツールを使って隣の人と同じような光のまわり方になるように
切り抜いた近辺を中間値やハイライトで焼きこみます。
輪郭がなじんだら、今度は画質をあわせます。
まずはトーンカーブを使って、明るさ、色、コントラストの微調整します。
下準備がよくできていれば、ほとんど調整済する必要はありません。
次に画質の荒れ具合の不一致を確認します。
撮影感度の違い等で背景画像と合成する画像のノイズ(粒状性)に
差がある場合は、ノイズを加えます。
方法は、合成する画像が背景よりもきれいな場合、
こちらに少し強めにノイズをかけて、フェードで戻しながら調節します。
次にシャープさを調整します。
背景画像の隣の人と、合成する人のシャープさを合わせるのですが、
大抵の場合、合成する人がシャープなことが多いので、
こちらにガウスぼかしをかけます。
半径が0.3でも強すぎる場合は、フェードで戻しながら調節します。
最後に、焼き込みツールと覆い焼きツールで部分的な明るさを調整して
完成です。
※影を付けたり反射を書いたりする事も忘れずに!
レイヤーを統合して保存しましょう。