Archive for December 2008
18 December
ホワイトバランスは白かグレーか
--124F-- 特集ルーム「ホワイトバランスは白かグレーか」
実はいまだにしっくりきていないもののひとつに、
マニュアルホワイトバランスは、白い紙を使うのか、はたまた
グレーカードを使った方がいいのか、はっきりしていないんです。
どちらも試しているのですが、同じ条件下でテストしたことが無いし
どちらでやっても問題なく出来ているので、
突き詰めて実験するまでも無いと思っていました。
でも、本来はどうなんでしょうか。
何を基準として作ったのか
マニュアルホワイトバランスの本当の原理を理解できれば
どのように使って欲しかったのかは、わかると思うのですが。
開発者の方、どうなんでしょう・・・
個人的には、昔はほとんどグレーカードを使っていました。
でも、そのグレーのばらつきの多さに気づいてからは
白いコピー用紙でマニュアルホワイトバランスを撮る様になりました。
露出は1/3を5回カタカタやって、1 2/3絞り絞り(マニュアル露出の時)
白紙を撮影します。屋外での自動露出なら補正なしOKかと。
みなさんは、どちらを使ってますか?
結果は↓こちら!
「ホワイトバランスは白かグレーか」の集計発表です。
アンケートでは、多くのご協力ありがとうございました。
ホワイトバランスは何で計っている?の約1ヶ月間の集計結果は、
12月30日までの回答総数349人中、
白い紙 196人(56%)
グレーカード104人(30%)
使っていない 49人(14%)
白い紙でホワイトバランスをとっている人が多いですね。
予想ではグレーカードの方が多いんだろうなぁって思ってて、意外でした。
白のほうが手軽だからなんでしょうか。
13 December
色立体を作ろう! part2 "明度"」
--124F-- 入力の知恵・画像の知識「色立体を作ろう! part2 "明度"」
今月は色立体3要素のひとつ、明度を解説します。
めいどを文字変換すると、冥土とかメイドとか出てきますが、
ここでは明るさを表す「明度」です。ってつまらない話は置いといて・・・
明度とは、白から黒までの明るさを表す要素です。
マンセル表色系では、明度はなぜかV (Value)で表し、明るさを意味します。
最も暗い黒を0として、最も明るい白を10としています。
ただし、現実の色見本では再現できないので、
黒は1、白は9.5になっています。
そしてその中間を2〜9の数値を割り当てているのです。
明度はいろんな意味で使われることがあるので、
簡単そうでじつはわかりにくい要素なのです。
よくポイントを押さえてくださいね。
マンセル表色系では、明度はV (Value)で表します。
明るさを表すものには、Valueの「V」以外にも
LuminosityやLightnessの「L」を使うものや、
Brightnessの「B」を使うものがあります。
明度の意味が違いますので、次回に詳しく整理して解説したいと思います。
色相・彩度・明度の3要素を表したマンセルの色立体
10の内の2つ目となる今月のデータは色相36度〜72度のパーツです。
公開期間はそれぞれ約1ヶ月間(2008年12月末で締め切りました)
画像を保存してA4サイズにプリントしてください。
真ん中から内側に2つ折りすれば、見開き分は完成です。
先月のパーツの同じ色どうしを背中合わせに貼り付けましょう。
全部で10枚になりますので、少しずつ作っていきましょう。
完成イメージは、こちら。「http://www.pst.jp/data/color1.jpg」
勉強になるマニアックなオブジェをどうぞ。
09 December
ワープしよう
--124F-- ちょっとかしこいフォトショップ・テク「ワープしよう」
デジタル写真になって簡単にできるようになった、ゆがみに関する補正。
まず、RAW撮影していれば、現像時にレンズの歪みや色収差、
周辺光量の補正はできますよね。
最近のカメラでは、周辺光量の補正はカメラでもできるように
なってきましたけどね。
以前、ポートレイトでの表情を修正する時や、集合写真の端っこの人の
顔がゆがんでるのを直すために
フィルターのゆがみによるレタッチについては取り上げましたが
今回はもっと広範囲にゆがませるときに重宝するコマンドです。
変形させたい範囲の選択範囲を作って
メニューバーの「編集」→「変形」→「ワープ」で実行します。
ペンツールと同じような感じで、ポイントをつまんで移動させて
変形させます。
ちょっとだけ動かして部分的に斜めを直したいとか、
袖口の処理や襟元、ネクタイの曲がりなんかは簡単に直ります。
四角のアンカーをつまんで移動すると隣接辺がゆがみ、
それに沿うように画像もゆがみます。
線を直接ドラッグしてもゆがみ、ワープ枠内をドラッグすれば、
内側全体の変形も出来て便利です。
黒丸のハンドルをつまんで移動すると、ワープの線がゆがみ、
そのゆがみにそって画像もゆがみますね。
変形させて曲げるだけではなく、へこます、膨らます、折り曲げるなど
いろんなことができます。
大きく動かせば、画像がめくれたような効果が出せます。
いろんな所をひっぱったりして遊んでみてね。
06 December
色と解像度とサイズ
--124F-- 思いつきのショートコラム「色と解像度とサイズ」
先日、ある人から質問を受けた。
最近フィルムのようなカメラが出たようだけど、画素数が多くてきれいに
なったらしいのでどんなものでしょうか?と言う。
フィルムのようなカメラ?と聞きなおすと、どうやら
フルサイズの受光面のカメラの事らしい。
昔からあったけど、最近安くなったからね。と話し始めて
いろいろ会話しているうちに、どうしても食い違う部分がある。
彼は、受光面が大きくなったから画素が多くなった。
だから色もきれいになった。と言う。
ん〜、当たっているような、わかっていないような・・・
彼は近所の写真屋がやっている写真教室で、
画素数が多いほど色が良くなると習ったと言う。
たしかにその傾向が無いわけではない。
でも、画素数とは画素の粒の数のようなもので
画像の大きさのことだよ、と言うと、すぐに納得してくれた。
そして彼は仕事柄プロジェクタで写真を見せることが多く、
では、2m以上に大きくするから、画素数は多いほうがいいんだねと。
いや、プロジェクタは画素数がそんなに多くないから
普通のデジカメで十分だよと言うと不思議そうな顔をするので
画素密度(解像度)の話になった。
デジタルの布教活動も大変なんだ・・・
02 December
PhotoStagePro
--124F-- いいもの紹介「PhotoStagePro」
画像ビュアーとして適度に使いやすく、
exif情報や拡大して画像比較もできるビュアーです。
そして新しいカメラのRAWにも素早く対応する優れたフリーソフトですね。
機能が多すぎて、使い始めは少々てこずりますが、
自然と慣れてきて、自分なりの使いやすいように設定変更をすれば
もう手離せなくなると思います。
画像を移動や削除して整理することも出来ますので
画像管理にもぴったりです。
ウインドウズのインタフェイスが使いにくいと思っている人にも
試してみる価値は十分あると思います。
http://sufirico.orz.ne.jp/software.htmlから
ダウンロードできるので、試してみてください。
インストールは、ファイルを解凍したものをコピーするだけです。