Complete text -- "レンズを開けてみた"
25 June
レンズを開けてみた
---142F--- 特集ルーム「レンズを開けてみた」
去年、ねじの緩みでズーミング時の引っ掛かりがあって、
ズームのゴムをはずしてネジの増し締めを行った事は書きましたが、
また緩んだようで、もう一度明けてみる事にしました。
開けてみたレンズは、キヤノンEFS17-85。
どうもこのレンズ、すぐに調子が悪くなる。
ズームリングのゴムを取っただけで、あまりにもあっけなく
レンズの中身が現れるのでホコリも入って当然だと思いますよ。
まずはネジをはずす前に、ズーム値を検出するためのブラシを取らないと
曲げてしまうかもしれないので、こちらが先。
黒いカッティングシートのような物が貼ってある部分があるので
それをはがします。
すると接点の金属ブラシが見えるのでこのパーツのネジをはずして
ブラシ接点をはずします。
これを取ったらズームリングをはずせるようになります。
外周に3つあるネジをはずすと、ズームリングが先の方へ動きます。
これの状態がちょうど前回の分解のときに撮った画像の状態です。
(http://blog.pst.jp/index.php?itemid=177459)
このねじが緩んでズームのときに引っかかるようになっていたのです。
ねじを締めなおしたら組みつけです。
せっかくなのでまた緩まないように、ゆるみ止めとして
ネジの頭とベースにかかるように粘着剤をちょっとつけておきましょうか。
このネジを締めても、前玉のガタは完全には直らないので、
他に稼動部の磨耗があるんだと思いました。
かと言って、これ以上分解していくのはちょっと怖い。
がたつきもねじを締めたらずいぶんましになったので、
この先の一線を超えたところへの踏み込みは止めておきます。
もし、前玉のがたつきを修理された方がいたら、ご連絡下さいね。
と言う事で、ズームリングを元の位置へ戻して3箇所のネジを締めます。
そして金属ブラシを各接点の中央にくる位置で取り付けたら
貼ってあった黒いカッティングシートのようなものを貼り戻します。
このブラシの接点がずれると、手振れ補正が変に働いて、補正しすぎて
逆にぶれてしまったり、ズーム値によっておかしなことになってしまうので
十分気をつけて取り付けてください。
最後にゴムのズームリングの滑り止めをかぶせたら完了です。
隙間からホコリが進入しそうなので、何かシートを貼ってから
滑り止めのゴムをはめてもいいかもしれません。
Comments
コメントがありません
Add Comments
トラックバック
DISALLOWED (TrackBack)