Complete text -- "色温度って、何の温度?"
20 November
色温度って、何の温度?
--147F-- 入力の知恵・画像の知識見え方や写り方のしくみ part15
「色温度って、何の温度?」
デジタルカメラのホワイトバランスや、モニターディスプレーにある
色を調整する機能として、色温度の設定があります。
太陽光は5000度ケルビンとか、晴れた日は5500度ケルビンとか、
電球の色は3200度だとか2800度だとか言われていますが、
そもそもこの色をなぜ温度で表しているのでしょうか。
色なら赤緑青とか、イエロー、マゼンタ、シアンなどの色で表現しても
いいと思われがちなのですが、なぜ温度なのかを考えてみましょう。
結論から言うと、色温度は黒体を加熱し、発した色の温度だそうで、
太陽の色や空の色が、朝日から夕陽と色が変化し、この色が
黒体を過熱したときの色に一致しているからと言う事です。
白を数値化するために都合がよかったために、使われたと推測されます。
色温度は、非常に高い温度を表現するための尺度として、
ウイリアム・トムソンとケルビン男爵が色温度と名付け、
絶対温度(K)と言う単位で表示されます。
色温度が低いと赤っぽくなり、温度が上がるにつれ白〜青へと変化します。
でも、日常的には青い色は冷たく、赤い方が熱く感じますよね。
お風呂のお湯を出す時も、赤い方を回すと熱いお湯が出て、
青い方を回すと冷たい水が出る事は説明も要らないくらい常識です。
普段から色温度を意識していると、この感覚が麻痺してきます。
赤い方からはぬるいお湯が出て、青い方から熱湯が出るような錯覚に
陥り、疲れがたまった時など、ぼーっと風呂に入っていて
湯が冷めたので熱い湯を足そうと、青い蛇口をひねっている事もしばしば。
のめり込んでいる方は、お気をつけ下さい。
ふとした瞬間に、逆の感覚が現れてしまう事がありますよ。
Comments
コメントがありません
Add Comments
トラックバック
DISALLOWED (TrackBack)