Complete text -- "濃度の見え方"
17 August
濃度の見え方
--166F-- 入力の知恵・画像の知識見え方や写り方のしくみ part34
「濃度の見え方」
普段の生活では、同じ灰色の物体を、日陰で見た時の灰色の濃度と、
日なたで見た時の灰色の濃度は、同じ灰色だと感じます。
これをカメラで同じ露出で撮影すると、日なたの灰色はほとんど白に、
日陰の灰色はほとんど黒に写るはずです。
でも、実際の感覚では、そのように感じません。
体で感じるものと、数値で測ったものの違いですね。
ひとの視覚は、光を測定した絶対量ではなく、
物体が置かれている環境の明るさを1として、
相対的に物の明るさを判断しているので、灰色はどこに置かれても
同じ灰色だと感じるのです。
これを「恒常」と言います。
このように、物体がいろんな明るさの場所にあっても、
同じ物体は明るさが一定に(恒常に)見えるのです。
小学校や中学校の、修学旅行や林間学校などで、
学校が生徒に使い切りのカメラを持たせて各自撮影をさせるケースがあり、
何度アドバイスしても露出不測で失敗してくるパターンがあります。
部屋の中ではフラッシュを点けてください。
日陰でもラッシュを点けた方がいいですよ。と。
修学旅行に同行していて、フラッシュを使わない現場によく出くわすので、
「フラッシュを点けてね」と言うと、
「えっ、明るいじゃん」「暗くないよ」と返事が帰ってくる。
写真をやっていない人から見ると、部屋の中でも普段どおりに明るく
見えているんだなぁと。
改めてこの恒常について、どう説明すればいいのやら、悩みます。。。
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